試補の道 SIHO no michi

自殺は本当に悪いのか。

自ら自殺で亡くなる方は、人生に絶望を感じています。

生きる意欲をなくし、途方にくれて、死を選んだ。

自殺する方は、心の中にとても大きな孤独と、絶望を抱えているのです。

それは、具体的な問題がありました。

たとえば、いじめにあう。誰一人相談する相手がいない。

いじめた相手を攻撃することもできない。

それは、その方が、心の優しい方であるからです。

いじめにあって、自殺した方に、自殺が悪い。と、私は言うことはできません。

いじめにあって自殺した方の心の奥には、




やさしい、美しい神の心があるからです。

その方は、一人ぼっちで、枕を涙でぬらしていました。

人生に悦びを感じることができませんでした。

しかし、それが人生すべてであるとは、彼は思えないのです。

自分からなくなったしまった、生きる悦び、うれしさ。平和。





それらに対する心からの羨望。

楽になりたい。もう一度その世界へと戻りたい。

その方の心からの望みが、ひとつの手段として、自殺を選んだのです。

それは、とてもつらい選択だったでしょう。

それは、とても悲しい選択だったでしょう。

それは、とても、とても、心の痛む選択だったでしょう。

しかし、それだからといって、彼を責めることが必要なことではないのです。

彼にとって必要なのは、




そんな彼のすべてを受け入れてくれる存在なのです。

神、という存在は、




踏みにじられ、一人布団の中で人知れず涙する者と共にあるのです。

人前で、これが正しい、これが悪いと、




大上段でのたまう存在に、神は共にいることはありません。

神は、毎夜、神の足元で泣き崩れる者を、裁くことはしません。

彼らの心の痛みがわかるなら、何故、彼らを裁くことができるのでしょう。

よくよく、心してみてください。

単なる知識で人を裁きまくっていることが、一体どのようなことになるかを。

心が沸騰して、ぐつぐつ煮えたぎった状態では、

心の清らかな旋律も聞こえてこないでしょう。

血走った目で、人を裁きまくっていては、金の亡者と同じなのです。

自分が正しいとする人間は、周りはすべて悪いとしていきます。

それが、【正しい】というものが唯一、存在できる場所だからです。

自分が正しいとする人間は、平気で、相手に大砲を打ち込むのです。

あなたは、どうですか?






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試補の道の会