発声練習

2010-12-05

[] あなたがTwitterを使うときに気をつけるべきこと

まとめ

  • 公開にしても非公開にしても発言は世界を駆け巡る可能性がある
  • 第3者に知られたくない発言はダイレクトメッセージで行う。でも、できればメールの方がもっと安全
  • リムーブ、フォロー、リツィート、リスト、お気に入りの意図を探らない
  • 見知らぬ人にいきなり話し掛けられるのがデフォルト
  • ブログ以上に文脈を無視されるがTwitterの仕様なのでしょうがない
    • 見過ごせない発言をみつけたら、つぶやく前に前後の発言を確認する
    • いきなりからまれたら、つぶやく前に何の発言への返信なのかを確認する
  • 発言を安易に信じない。必ず裏をとる
  • 生活パターンや好みがダダ漏れであることに留意する
  • その他の心得はブログと同じ

スクランブル交差点か近所の路地裏のどちらかしか選べない

公開にしようが、非公開にしようが、路上で独り言を発しているのと同じなので、Twitterを使う限り、自分の発した発言の伝播を自分で制御することはできないと覚悟すること。公開と非公開の違いは伝播のしやすさの違い。

公開にする場合は、基本的に人がたくさんいる広場や路上で声にだして独り言をつぶやいているのと同じであると認識すること(お祭りの露店が並んでいるとおりやノミの市などの「〜市」、渋谷のスクランブル交差点をイメージして欲しい)。あなたが発した独り言は、非常に多くの人が目にし、見知らぬ人からもバンバン反応がくる可能性がある。

TwitterWebサイトやTwtterクライアントTwitterをより簡単に使うためのソフトウェア)では、あなたの発言は時間とともにどんどん消えてしまっているように感じていると思うけれども、あなたの発言はWeb上にすべて記録されていると考えるべき。Twitterとの連携サービスが自動的に、あるいは、あなたの発言を面白い(ひどい)と思った人が手動でまとめていたりする。たとえば、以下のサービス。

  • Twilog:ユーザーごとに発言をログします。私はアカウント作成していないけど、next49に記録されている。
  • twtr2src:Twilogと同様のサービス。なお、このサービスは自分の発言を日付ごとに別Webサービスに転送できる。
  • Togetter:発言を手軽にまとめられるサービス。公開設定のユーザーの発言は誰でもまとめられる。
  • Ceron.jp:リンクを含む発言だけを収集し、誰がどのWebページに言及しているかを表示する。
  • ふぁぼったー:「お気に入り(通称ふぁぼる)」された発言がリストアップされる。
  • Twistar:同上
  • ハッシュタグクラウドシャープ(#)で始まるハッシュタグごとに発言を収集するサービス

非公開の場合は近所の路地裏で独り言をつぶやいているのと同じ。あなたが許可したユーザーしかあなたの発言を見ることができない。上記のTwitter連携サービスもあなたの許可なしにあなたの発言を集めることはできない。なので、公開設定よりは、発言の伝播を制御することができる。

ただし、Twitterを特徴づけるReTweetという機能(RTと表記されることが多い)によって、あなたが許可したユーザーがお気に入りにしたり、ReTweetしたり、転記したりした場合には、当然、上記のTwetter連携サービスによってあなたの発言がWebのどこかに記録される。

あなたは、あなたの発言を閲覧できると許可したユーザーのうっかりや賞賛の気持ちを制御することができないので、あなたの発言はリアル世界の路上でなされる独り言と同じと考える必要がある。誰もいないと思っていても、曲がり角のすぐそこに別の人があなたの発言を聞いているかもしれない。

第3者に知られたくない発言はダイレクトメッセージで行う

Twitterには、ダイレクトメッセージという機能がある。これは、送り先の相手しか読むことのできない。なので、第3者に知られたくない発言はダイレクトメッセージを使った方が良い。

でも、良くダイレクトメッセージに対する返事を普通のつぶやき機能で書いてしまう人もいる。なので、本当に第3者にしられたくないメッセージはメールか電話、FAX、対面で伝えることをおすすめする。

リムーブ、フォロー、リツィート、リスト、お気に入りの意図を探らない

それぞれの利用者にそれぞれのTwitterお作法がある。フォロー(あるユーザーのつぶやきを自分のタイムラインに流す)、リムーブ(フォローを止める)、リツィート(ある発言を自分をフォローしてくれているユーザーに紹介する)、リスト(指定したユーザーたちだけの発言を表示させる機能およびそのユーザーの一覧)にどういう意味を持たせているのかは人によって違う。「フォロー=友達認定」の人もいれば「フォロー=きまぐれ」の人もいる。これらの行為の裏を読もうとするとあっという間に精神を消耗してしまうので、意図を探らないことが肝要。

路上でパフォーマンスをしているときに、立ち止まってくれている人がすべてあなたのパフォーマンスを賞賛しているわけではないし、足早に過ぎ去る人があなたのパフォーマンスに興味を持っていないわけではない。意味があるのは、具体的なコメントだけ(場合によっては拍手(Twitterでいえば「お気に入り」)も意味あるかも)。

見知らぬ人にいきなり話し掛けられるのがデフォルト

Twitterの生まれがアメリカなので、システムの設計思想が基本的に超フランクなものとなっている。具体的にいうと見知らぬ人にいきなり話し掛けられるのがデフォルト設計になっているという点。しかも、140字しか入力できないので、端的、挨拶なしの方が効率良くコミュニケートできるので、挨拶やお伺いがはしょられる傾向にある。

すべての人がTwitterに合わせて自分の振る舞いを変える必要はないので「初対面でいきなり議論をふっかけてくるのはけしからん」「見知らぬ人に挨拶なしで話しかけてくるのは失礼」と思うのは、まったくの自由。ただし、Twitterにこれから参入するあなたは、「いきなり話しかけられる」「挨拶なし」でも、そういうもんだと思った方が気楽につかえると思う。

ブログ以上に文脈を無視される

1発言に140字しか打ち込めないため、但し書きが必要な発言や前提を抑えてもらわないと誤解される発言をする際には、分割投稿するしかない。そして、そういう場合に限って、誤解されやすい部分だけがピックアップされて誤解される。

これは、Twitterのシステム上の仕様なので、利用者が配慮するしかない(140文字指定をなくしたら多分Twitterはつまらないツールになる)。物事には常に良い点と悪い点が同居しているのでしょうがない。

見過ごせない発言を見つけた場合、かならず前後の文脈を確認する癖をつけよう!!そうでないと国会のくだらないアゲアシ取り合戦みたいなことが発生する。

いきなり、わけわからないカラミ方をされた場合は「ああ、文脈無視で誤解されちゃったかな?」と一呼吸おこう!!文脈を押さえてもらった上での批判や意見、議論はたぶん自分にとって有意義なものとなるはず。

必ず裏をとる

リツィート機能のおかげで、Twitterを使ったときの情報の伝播速度はブログやメールを超えている。ただし、140字制限があるため以下の事柄が起こる。

  • 詳細を書ききれない
  • 文脈無視で、ある発言だけが抜き取られる
  • 情報元のURLや大元の発言がリツィートの過程で削られる

この結果、不正確な情報やデマが急激に広まりやすい。たとえばTwitterで起きたデマ流言まとめにまとめられているものとか。メールが普及したときのチェーンメールと非常に酷似している。いくつかのチェーンメールを経験して、多くの人がチェーンメールへの対策法を学んだように、Twitterでのデマ拡散への対処法も徐々に浸透していくはず。なので、Twitter参戦者のあなたは、初めから対処法を身につけるべき。

  • 広まることを希望している発言は広めない。「拡散希望」とか「身近な人に広めてください」というような発言は基本的にリツィートしない
  • 広まることで特定の個人、組織、会社にダメージが発生しそうな発言は基本的にリツィートしない
  • 元発言者のID、紹介されているURLを削らない。Twitterの公式リツィート機能(発言をそのままリツィートする)を使う
  • 記録しておきたいだけならばリツィートでなく、お気に入りをつかう
  • 本当に広めたいことは、自分が管理できるブログWiki、Webページに記載し、そのURLをセットでTwitterに流す

生活パターンや好みがダダ漏れであることに留意する

気軽につぶやくことができるので、気がつくと自分の一日の実況報告になっていることが多い。その結果、生活パターンを文責されてしまう(そういうTwitter連携サービスもある)。

また、仕事時間中に発言しまくると「お前、仕事さぼっているだろ」と言われる。たとえば、論文の書き方の本を抜書していたら、以下のような話になった。

特に実名とTwitterアカウントがリンクしている人は自分の発言がみられていることを注意すること。

その他の心得はブログと同じ

情報発信初心者は防御的に振る舞おう!

おまけ:私の使い方

基本的に公開独り言として使っている。ブログや文書にまとめる前の下書きとしても使っている。

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