公開日:2010.11.29
負債総額が原則30億円以上の倒産企業および信用変動企業を掲載。
タイコー(株) | [大阪] 生コンクリート製造販売 |
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民事再生法申請 / 負債総額 37億2511万円
~生コン業界の大規模ストライキの影響~
TSR企業コード:57-544710-9
タイコー(株)(枚方市北中振4-10-3、設立平成17年7月、資本金3億円、有山泰功社長、従業員30名)は11月29日、大阪地裁へ民事再生法の適用を申請した。申請代理人は三木憲明弁護士(いぶき法律事務所、大阪市北区西天満3-14-16西天満パークビル3号館8階、電話06-6316-1118)。
負債は平成22年6月期末時点で37億2511万円。
昭和22年6月創業の生コンクリート製造業者。主力仕入先及びメインバンクの主導の下で企業再建に取組み、旧:タイコー(株)(本社同所、設立昭和22年6月)の事業基盤を引き継ぐべく平成17年7月に法人設立され、その後現商号に変更し、旧会社を吸収合併した。
営業基盤は旧会社からそのまま引継ぎ、大阪広域生コンクリート協同組合に加盟しゼネコン・工務店などに販路を形成。19年6月期には年商30億6878万円を計上していた。
その後は、公共工事の減少や他者との競合もあって収益改善を図るべく21年3月に京都工場を閉鎖、続いて22年2月には千里工場を閉鎖したことに伴い、22年6月期の年商は15億8569万円にまで低下。一方、損益面も2工場を閉鎖していたが、人員の削減には繋がらず固定費負担は高止まりの状態が続き、同期決算では5710万円の赤字を計上していた。
そうしたなか、22年7月には関西地区における生コン業者による大規模なストライキの実行に伴って出荷が滞るなどで売上計上が出来ず、資金繰りは急速に悪化。ここへ来て11月末日の手形決済見通しが立たなくなったことから今回の措置となった。
業績推移: 売上高 当期利益(単位:千円)
平成20年6月期 2,783,177 65,996
平成21年6月期 2,475,268 29,255
平成22年6月期 1,585,695 ▲57,102
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