メディアマーカーとブクログを比較してみた
かなり似通ったウェブサービスである、「メディアマーカー」と「ブクログ」。本好きには魅力的な両サービスですが、どんな違いがあるのでしょうか。私はメディアマーカー推進委員会に所属しているほどのメディアマーカー好きですが、ちょっと気になったのでブクログにもアカウントを作って試してみました。
一概にどちらが優れているというのでもなく、使い方によってどっちのほうが相性がよいか、という感じの違いでしたので、それについて簡単に書いてみたいと思います。
本棚ならブクログ
見た目のレイアウトの良さとか、画面のデザインに関してはブクログの方がハイレベルです。ブクログのサービスについては「ブクログについて」のページを参照してもらえば大体わかると思います。
ブクログの使い方はとっても簡単。好きな本を探して、登録するだけ。
読んだ本なら感想を、読みたい本ならメモを書いておくと便利です。
本以外にもCD、DVD、ゲームなどもご登録いただけます。
コメントの記入、Twitterとの連携、iPhoneアプリ、ブログパーツなどは両サービスとも十分満足いくレベルです。
ブクログは自分の本棚を「本物の本棚」のように表示できるというのが魅力だと思います。これはブログパーツでも同様でなかなか見栄えの良いガジェットが作れます。
ウェブ上に本棚を作る、という点にこだわるならば「ブクログ」に軍配が上がりそうです。
情報メディアならメディアマーカー
メディアマーカーとブクログの違いで感じたことがいくつかあります。一つ目は「ブログ・WEB」が登録できること。これらも「読み物」ですから、一括管理したいと考えている人もおられるでしょう。また、「Evernoteハンドブック」のようにウェブからしか買えない本なども管理することができます。以下は「初めての方へ」より
メディアマーカー(MediaMarker)は、情報メディアの記録・管理・共有ができるWebサービスです。
本やDVDといったアマゾン取扱品をはじめ、Webサイトのブックマーク、独自アイテムなど、
あらゆる情報メディアが一括管理できます。
これからの流れでいうと、ウェブ上の情報を管理できることは大きな意味を持ってくるのではないかと思います。特に個人で電子書籍をほそぼそとウェブページを介して販売するような人がでてくれば、それらもまとめて管理できるのはメリットになってくるでしょう。
あと、「物々交換」や「献本PR」というサービスも独自路線です。
私は二回ほどこの「献本PR」で実際に本をいただきました。普通の読者が出版社や著者の方から直接献本をいただけるというのは、なかなか無い体験です。こういう体験ができる、というのもメディアマーカーの魅力だと思います。
もう一つ気になったのが自分の本棚の検索対象。ブクログは自分の書いたコメントが検索できないんですよね。これは「知的生産」においては結構致命的です。知的生産において重要な事は、本のタイトルなのではなく、「自分の感想・考え・アイデア」の方です。
まあこのあたりは改善されていくでしょうから、大きな差異にはなりえないでしょう。
まとめ
単純に本しか管理しないというのであれば、見た目の雰囲気なども加味して「ブクログ」に軍配があがるかもしれません。
しかし、総合的な情報メディアの管理という使い方をするのならば「メディアマーカー」の多様な登録対象は非常に有効に使えます。アイデア次第ではさまざまな使い方ができるのではないかと思います。
ただ、メディアマーカーの方は機能が徐々に追加されてきた経緯からか、「わかりにくい」部分があることはいなめません。私は、使い始めたばかりの時に、ブログパーツ出力がどこでできるのか分からず5分ぐらい「Myバインダー」をうろちょろしていた経験があります。
※正解は「設定」のサイドバー「設定メニュー」の中
ブクログだと「いろいろな設定」の横に「ブログパーツ」のリンクが表示されているのですぐに見付けられます。初めから、ネットユーザーがどんな風に使うかを想定してインターフェースを作っていると言うことですね。こういう点はユーザーライクだと思います。
一番最初にも書きましたがどちらのサービスが優れているとは一概に言い切れません。どういう使い方をするのかによって「適切」なサービスが決まるのだと思います。
個人的には管理人さんのアイコンがかわいらしい「メディアマーカー」をオススメしますが、本しか登録しないのならば、「ブクログ」も優れたサービスです。読書好きでどちらのサービスもまだ使っていない、という方はちょっと検討してみてはいかがでしょうか?
By Yamatake, 2010 年 4 月 29 日 @ 2:31 PM
蔵書管理という観点では、今ひとつですが、InBook.jp、ISIS本座BOUも
面白いサービスだと思います。
By rashita, 2010 年 4 月 29 日 @ 3:25 PM
>Yamatakeさん
情報ありがとうございます。一度チェックしてみます。