ネット資金経路も遮断　狭まる「ウィキリークス」包囲網　対抗の「仕掛け」も

　米外交公電を暴露した内部告発サイト「ウィキリークス」が寄付金の受け付けに使ってきた米インターネット決済サービス「ペイパル」は５日までに、ウィキリークスとの取引を事実上打ち切ることを明らかにした。

　ペイパルは世界各国でオークションの支払いなどに使われるサービスを提供。米紙ニューヨーク・タイムズ（電子版）によると、ペイパルは違法行為に関連する行動への支払いサービスは認められないとの規定を理由にウィキリークスの口座を「永久に停止」したと発表した。

　創設者アサンジ氏は英国内にいるとみられているが、スウェーデンでの強姦容疑などで逮捕状が発付され、国際刑事警察機構（ＩＣＰＯ）が手配した。

　アサンジ氏は英紙ガーディアンで「もしわれわれの身に何かがあれば（公電の）重要な部分が自動的に公開される」と「仕掛け」があることを強調している。（共同）