パナソニックは4日、インターネットを使った多人数同時参加型のオンラインゲーム向け携帯ゲーム機を北米で11年にも発売することを明らかにした。オンラインゲーム人気が高い米国で、普及拡大を目指す。
米国子会社のパナソニック・クラウド・エンタテインメント・カンパニーがゲーム機「The Jungle(ザ・ジャングル)」を発売する。米グーグルの基本ソフト「アンドロイド」を搭載し、無線LAN通信機能がある。本体は折り畳み式で、上半分に液晶画面、下半分にタッチパッドとキーボードを搭載する。試作機を11月30日からモニターに配布しており、評価を基に具体的な発売時期や価格を決める。
パナソニックは94年に家庭用ゲーム機「3DOリアル」でゲーム機市場に参入したが、販売不振で97年に撤退した。その後、任天堂のゲームキューブ互換機販売やWii(ウィー)の部材供給など、ゲームとのかかわりは限定的だった。【清水直樹】
毎日新聞 2010年12月4日 20時37分