【下関女児殺害】普段は母も在宅時間帯　顔見知りの可能性

　山口県下関市のアパート脇の側溝で、２階に住むパチンコ店従業員の松原直子さん（２９）の次女、莉音ちゃん（６）が首を絞められ殺害されているのが見つかった事件で、莉音ちゃんが死亡したとされる午前４時以降は、飲食店で夜働いている松原さんも通常なら既に帰宅し、３人の子供と一緒に寝ている時間帯だったことが３０日、捜査関係者への取材で分かった。

　顔見知りの人物が松原さんに会おうと自宅に押し掛け、当日はたまたま子供たちだけで寝ていた莉音ちゃんが被害に遭った可能性も出てきた。

　ただ、捜査幹部は「顔見知りに限らず、あらゆる可能性を考えて捜査している」としている。

　捜査関係者によると、長男（９）、長女（８）、莉音ちゃんを１人で育てている松原さんは家計を支えるため、パチンコ店のほか週に３、４日ほど、飲食店で夜仕事をしており、普段は午前２時すぎから同３時すぎに帰宅するという。

　松原さんは、事件前日の２７日午後８時ごろ自宅を出た。飲食店の仕事が終わってからパチンコ店の同僚らと会っていたため、帰宅は２８日午前６時半ごろになったという。

　莉音ちゃんは司法解剖の結果、２８日午前４時ごろから同５時半ごろの間に殺害されたとみられている。

　一方、長男は松原さんが出掛けた後の２７日午後１０時ごろに長女、莉音ちゃんと３人で就寝したと下関署捜査本部に話している。