(cache) 長男殺害の男に執行猶予 病気治療に苦労と神戸地裁 - 47NEWS(よんななニュース)
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  • 長男殺害の男に執行猶予 病気治療に苦労と神戸地裁

     兵庫県尼崎市のマンションで長男の首を絞めて殺害したとして、殺人罪に問われた警備員今東末盛被告(73)の裁判員裁判で、神戸地裁は6日、懲役3年、執行猶予5年(求刑懲役7年)の判決を言い渡した。

     東尾龍一裁判長は判決理由で、アルコール依存症の長男の世話に苦労し、病気を治そうとしていたことなど同情すべき点があるとし「社会の中で償いの日々を送らせるのが相当」と述べた。

     さらに東尾裁判長が「同じ問題で苦しむ家族に、あなたができることがないか考えてほしい」と説諭すると、被告は深々と頭を下げた。

     判決後、裁判員経験者ら8人が出席した記者会見では「被告も心の傷を治して頑張ってほしい」との感想が出る一方で「(証人尋問などで情状面が強調される)論理展開にはついていけなかった」との声も聞かれた。

     判決によると今東被告は3月20日、自宅で長男和博さん(42)に飲酒しないよう注意したところ、口答えされたため立腹し、タオルで首を絞めて殺害した。

      【共同通信】