Home > エコールプランタン・スポーツスクール > 講師インタビュー バックナンバー > 女流書家 木下真理子さん
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- 書道家として歩むことになったきっかけを教えてください。
書道は私の生き方の基本です。生活の中に必ずあって当たり前のものという感じです。６歳の時にお習字教室で始めて、師匠に付いたのは１９歳の時。書道を選んだ一番の理由は“文字を書くのが好き”だったからでしょうか。まずはやってみて、それから考えよう、と。とりあえず書道を嫌いになるまでやってみようと思ったんです。
私の専門は「隷書」の中でも「木簡」です。草書に近い要素があって、アレンジが効くというか、色々なことを表現でき、創作ができるんです。うまい、へた、という考え方ではなく、書く人の性格や感性などを反映させながら、いかに“自分の文字”を確立していくかがテーマです。
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- 書道家をしながらモデルも、というのは、ちょっと異色な印象をうけますが。
興味があることには何でも挑戦するというタイプなんです。書道家とモデルって、かかわり合いのない仕事のように見えるかもしれませんが、共通項もあります。一方は、心の内面を手を動かして書くという表現法であり、もう一方は体全体の動きで表現するやり方。いずれも表現方法の一つです。創造する、ものを作る、という作業は、様々な経験に影響されるものです。モデルの仕事で得たことを書道に生かすことができますし、その逆もあります。２つの仕事がつながって、それぞれによい効果が出ているような気がします。
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- 「恋する書道」はどんな講座になるのでしょうか。
パソコンの文字って一律で味気ないですよね。「ありがとう」と書いても、人と人との密なつながりが感じられないし、どの程度の気持ちを伝えたいのかわからない。講座では、自分らしい文字を確立して、気持ちを伝える、体温を伝える、そういう力を付けていただきたいです。私自身、恥ずかしがりやではあるんですが、時に応じて、自分の作品や手紙を送ったりしてきました。一生に何度もない巡り合い、「この人だ！」っていう人に出会った時、きちんと想いを伝えたい時に、自分のベストを尽くせるようにトレーニングしておきましょう、というのが「恋する書道」です。
最初は文書の写しの練習で書き方の基本を理解し、後半では、恋愛をテーマに色々と創作していいただく予定です。
プロフィール
木下真理子
女流書家。読売書法会評議員。
読売書法会、謙慎書道会の書道会展、書法展で特選・秀逸を獲得。両会の役員に就任。雅号は木下秀翠。
モデル・講師としても活躍中。