トップ > 長野 > 12月5日の記事一覧 > 記事
【長野】「イラクは放射能で汚染」 現地医師が現状報告2010年12月5日
日本チェルノブイリ連帯基金(JCF)=松本市=は4日、イラク支援活動の一環で医療研修に招いたイラク人医師に、現地の人たちの健康状態や医療実態について伝えてもらう報告会を、同市中央公民館で開いた。 JCFはチェルノブイリ原発事故の被災地支援の実績を生かし、2004年からイラクの白血病や小児がん患者のための支援活動を続ける。医師招聘(しょうへい)は昨年に続き2回目。バグダッドの小児病院の医師タリク・シュジャイリーさん(39)ら3人が、信州大病院で11月25日から今月8日までの予定で研修している。 タリク医師は、病院のベッドに横たわる子どもたちの写真を示しながら「湾岸戦争以降に小児がんや白血病の患者が増えている」と報告。爆撃跡地が子どもの遊び場になっている現状を語り、劣化ウラン弾使用の影響による放射能汚染拡大に懸念を示した。 医師らとともに一時帰国したJCF現地駐在員の加藤丈典さん(29)も「治安への不安も残る中で、医療体制の整備はまだ不十分。物資支援や医師との交流を通して変えていきたい」と訴え、訪れた市民ら約30人に理解と関心を求めた。 (安藤孝憲) PR情報
おすすめサイトads by adingo
|