新潟市の住宅街で見つかった太平洋戦争中の不発弾の処理が、5日、行われ、周辺の住民およそ1000人が、一時、避難しました。
この不発弾は、ことし8月、新潟市北区の空き地で地下6メートルに埋まっているのが見つかったもので、太平洋戦争中にアメリカ軍が投下した長さ2メートル10センチ、直径60センチのものです。5日は、この不発弾を処理するため、午前9時に現場から半径300メートル以内の立ち入りが禁止され、住民およそ1000人が近くの福祉施設などに避難しました。作業は、陸上自衛隊の不発弾処理隊が「信管」と呼ばれる起爆装置を取り外し、およそ40分後に無事終了しました。陸上自衛隊によりますと、今回、見つかった不発弾は、アメリカ軍の爆撃機が早く飛び去るため機体を軽くしようと捨てたものではないかということです。福祉施設に避難した86歳の女性は「不発弾が近くにあるというのは恐ろしく、もしものときのことを考えて、貴重品や大切なものを持ってきました」と話していました。回収した不発弾は群馬県高崎市の陸上自衛隊の施設に運ばれ、解体されるということです。