統一協会が秋葉原でデモ行進 「児童ポルノ規制強化」を訴える
http://bokukoui.exblog.jp/13156895/
そういう事があったんだ、という事を一番最初に掲載しておきましょう。
治安悪化に伴って強姦などの性犯罪が増える、というのは良く分かる話。
なので、今回は他の事件がどれだけ増加してるのかを見てみたいと思う。
例によって紹介されたエクセルファイルを参照にしたい。
http://www.homeoffice.gov.uk/rds/pdfs/100years.xls
とりあえず、今までとりあげてきた強姦認知件数は、だいたい1970年くらいからあつかっていたので、それからの情報を並べてみたい。
該当項目はHomicide(includes murder, manslaughter and infanticide)で良いはず。
GOOGLE翻訳によれば、
「殺人は(殺人、殺人や幼児を含む)」
という事らしい。
Homicideだけで翻訳すると「殺人」となるからたぶんこれでいいんだろう。
ちなみに「殺人事件」を日本語から英語に翻訳してみたら、やっぱりHomicideになった。
1970年 393
1971年 459
1972年 476
1973年 465
1974年 600
1975年 515
1976年 565
1977年 482
1978年 532 みだらな写真頒布禁止
1979年 629 サッチャー就任
1980年 620
1981年 559
1982年 618 スコットランドにて単純所持禁止(公布)
フォークランド紛争
1983年 550 雇用の減少がだいたいこの年まで
1984年 621 雇用回復
1985年 616 スコットランドで単純所持禁止(施行)
1986年 661
1987年 688
1988年 624 単純所持禁止(公布? 施行?)
今までで分かった事をとりあえず付け加えてみた。
ただ、これらは俺が知ってる範囲だけの事なので、より重大な何かが抜け落ちてる可能性は非常に大きい。
それを踏まえて見て欲しい。
意外と、と言ったら語弊があるだろうが、増減が激しいことに驚く。
そして、最終的には増えてるのだが、強姦ほど急激に増えてないのにも驚く。
もっとも、これらには事件によって殺されてしまった人達がいるのだから安易に「この程度」とか言うべきではないのだが。
それでも今までの強姦認知件数のあまりの増加具合を眺めていただけに、殺人増加のあまりの緩やかさにビックリしてしまう。
当然、殺人と強姦は違う。
全く同じに扱うわけにはいかない。
それは分かってるつもりなのだが。
それでもやはり驚いてしまう。
ただ、上下しつつも確実に上昇傾向を示しており、1970年代以前の300〜400件という辺りを推移していた頃に戻ってはいない。
なので、治安が悪化しているのは確かだとは思う。
とはいえ、殺人という極端な犯罪だけとりあげても仕方がない。
強姦並みの増加傾向を示してる犯罪はないかを探ってみた。
Threat or conspiracy to murderとMore serious wounding or other acts dangering lifeあたりがそれにあたるかと。
(GOOGLE翻訳結果)
Threat or conspiracy to murder
脅威や殺人の陰謀
(殺人を企てた、という事なのだろうか?)
More serious wounding or other acts dangering life
さらに深刻な負傷またはその他の行為の人生をdangering
(致命傷・その他生命の危機、とでもいうのだろうか)
(以上GOOGLE翻訳結果でした。
英語に堪能な方、よろしければ意味を教えてください。)
Threat or conspiracy to murder
1970年 90
1971年 102
1972年 132
1973年 134
1974年 131
1975年 94
1976年 131
1977年 165
1978年 254 みだらな写真頒布禁止
1979年 425
1980年 528
1981年 620
1982年 707 スコットランドにて単純所持禁止(公布)
1983年 688
1984年 836
1985年 1,048 スコットランドで単純所持禁止(施行)
1986年 1,340
1987年 1,785
1988年 2,730 単純所持禁止(公布? 施行?)
かなり大規模な上昇傾向を示している。
これの場合1988年以降も大規模な伸びを見せており、それは強姦認知件数に匹敵する(と俺は感じた)。
大雑把に見た感じだと、1972年から件数が一段階上がったような気がする。
この時以前の数年ほどは100件前後で推移していたのが、1972年から130件台に。
1977年からは上昇基調に入っていく。
途中落ち込んだりする年もあるが、ほぼ毎年100件ずつの増加。
1985年からは年間300件以上の増加となり、1988年は約1000件ほどの増加となってしまっている。
いったい何があったのか、と疑いたくなる。
1989年以降もこの傾向は続き、増加は毎年数百件、酷いときには一年で数千件の増加を示した年もある。
こちらについては原因不明。
何が理由なのか、何が基点なのかさっぱり分からない。
ただ、1972年あたりに何かあったのではないか、と推測はしている。
もっと言えば1976年だろうか。76年からは本当に急激な増加が始まっている。
ただ、気になるのは1978年・1985年・1988年。
それぞれが、それまで以上の増加を示す基点の年となってるようにも見える。
とはいえ、それは俺の気のせいだと思いたい。
More serious wounding or other acts dangering life
1970年 2,956
1971年 3,287
1972年 3,417
1973年 3,891
1974年 4,240
1975年 4,399
1976年 4,144
1977年 4,354
1978年 4,504 みだらな写真頒布禁止
1979年 4,475
1980年 4,390
1981年 4,685
1982年 4,713 スコットランドにて単純所持禁止(公布)
1983年 5,086
1984年 5,276
1985年 5,885 スコットランドで単純所持禁止(施行)
1986年 6,616
1987年 7,942
1988年 8,678 単純所持禁止(公布? 施行?)
こちらの場合、ここには示さなかった1950年が何かの基点になってるように思える。 その年、それまで以上に急激に件数が増加していた。
それは俺の感想でしかないのだろうが。
詳しくは実際にこの表をご覧になっていただきたい。
ただ、この犯罪については、ほぼ一定の増加を示しているようなので、何かきっかけがあって増加した、というのが掴みにくい。
強いて言うならば、
「1974年〜1982年は割と安定している」
ようにも思える。
ここに示した範囲で言うならば。
ただ、それにしたって数十件単位で推移しているというだけで、件数自体が多いのに変わりはない。
そして、1983年からは数百件単位の勢いで上昇していっている。
逆に一時期より減少しているものもある。
Assault(暴行、傷害、で良いのだろうか)がそれだ。
Assault
1970年 531
1971年 551
1972年 920
1973年 879
1974年 1,138
1975年 1,141
1976年 785
1977年 783
1978年 655 みだらな写真頒布禁止
1979年 619
1980年 557
1981年 497
1982年 560 スコットランドにて単純所持禁止(公布
1983年 693
1984年 587
1985年 688 スコットランドで単純所持禁止(施行)
1986年 798
1987年 686
1988年 503 単純所持禁止(公布? 施行?)
これは1988年までしか記録がないのでその後が分からない。
他の情報に吸収・統合されたのか、それ以後調査対象ではなくなったのか。
理由は分からないが、これは1974年・1975年を最大として減少・低下している。
そして、見ての通り児童ポルノ規制の影響を受けてるとは考えにくい。
そう考えるのは早計なのかもしれないが。
他にも「一時期より低下している」ものは幾つかある。
Causing death by dangerous driving or by careless driving when under the influence of drink or drugs
(酒や薬による、不注意な運転による死亡事故)
などがそれにあたるだろうか。
これは1990年代後半からまた増加傾向を示してしまうが、それでもそれまでは減少傾向にある。
Attempted murder(殺人未遂)も意外と低いところを推移している。
これもまた1978年〜1987年は低い水準を示している。その後1988年から増加傾向を示してしまうが。
Indecent assault on a male(男性に強制猥褻)は1970年から減少傾向。1982年を底にまた上昇に転じてしまうが、それでも1988年辺りまではかろうじて落ち着いてるように見える。
その後また増加していくのだが、強姦ほど急激な伸びを示す訳ではない。
Gross indecency between males(男性の間で総わいせつ)は1970年代から1980年代がピークでむしろ減少している。
また、1980年代はその中でも比較的水準が低い。
ただ、こういった同性間の猥褻行為というのを犯罪などに分類するのはどうなのだろうか、とは思うが。
男同士の猥褻行為っていったいどんなのを指してるのだろうか。想像するのも気持ち悪いのでここらで考えるのを止めるが。
Incest(近親相姦)やAbduction(拉致)もやはり一時期上昇した後に減少傾向を示している。
その他、Burglary(強盗)などは、確かに1980年代あたりから増加はしてるのだが、2000年代あたりにくると逆に低下している。
Theft(盗難)なども、近年の方が1970〜1980年代より少ない、もしくは同等の件数の者が多い。
ただ、Theft from the person(人から盗難)は近年(2000年代)の方が多い。
こうやって見ていった最後にイギリスにおける総犯罪件数(Total recorded crimeでいいんだよね)に眼を向けると、これまたちょっと驚く。
犯罪件数は1992年あたりを頂点に横ばいを示していく。
2003年が頂点で、そこからまた減少していってる。
このエクセルファイルにない2007年以降がどうなってるのかは不明だが、2003年の6013759件が今のところ最大値となっている。
おそらく、このあたりが今のイギリスの犯罪件数の天井あたりになるのだろうか。
その中で目立ったのは、強姦と殺人計画と生命に関わる事件、人からの盗難などだった。他にも上昇傾向を示している事件はあるのかもしれないが、俺の観察力ではこれらに気付くのが限界。
これらがなぜ増加していってるのかは分からない。
ただ、さすがに強姦以外が児童ポルノ規制に関わってるとは考えにくい。むろんそう断定するのも危険かもしれないが。
ただ、殺人などの凶悪犯罪は強姦ほど顕著に伸びておらず、性犯罪でも一部は減少していた。
他にも減少・横ばいを示した犯罪はあったし、それらがどうしてそのようになったのかは正直分からない。
また、増加を示した事件・犯罪が何らかの関連があるかどうかも分からない。
似たような増加傾向を示しているならば、何らかの関連があるのかな、とは思うが。
これらの増加傾向が似たようなものなのかどうかは、正直判断できない。
グラフにして推移を確かめてみたが、似てるようでもあり似てないようでもあり、といったところである。あえて断言は避けたい。断言するほどの確証はない。
個人的な感想のレベルで、「似てるような気がする」というだけだ。
興味があるならば、自分でグラフを作ってみる事をお勧めする。
ただ、強引と思うがあえて想像力を膨らますと。
強姦したあと、被害者をそのままにしておく、というのも考え憎い。身元が割れれば犯罪者にも危険が及ぶ。
なので、事が終わってから被害者を殺してしまったり、というのはあるのではないだろうか。
また、被害者の所持品を強奪するというのも考えられなくはない。
効果的にやるならば計画もたてねばならないし。
そういった風に強姦とこれらが関わってくる、と考えられなくもないのかなあ、というところ。
もっとも、これは本当に強引だと自分でも思うので、あくまで俺の想像という事にしておいてもらいたい。
もし本当に強姦の加害者が被害者を処分するつもりならば、殺人も増えていそうなものだし。
該当する項目があるならば注目してみたいのだが、それがどれだなのか分からないので確かめようがない。
英語が堪能な方にその辺りはお願いしたい。
しかし、いったいなぜこれらは増加していったのか。
それだけは本当に不思議だ。
いずれ関連性のありそうな出来事を知る日が来るかもしれないが。
と書いてるうちにもう一つ上昇傾向を示している犯罪を発見。
Perverting the course of justice
これ、翻訳サイトで「正義の道を曲げる」とか出てくるんだが。
いったいなんのこっちゃ? と思ってたら、Pervertが「痴漢」と翻訳された。
そういう事?
1978年からの記録しかないから何とも言えないけど、年々増加しているのは確か。
ただ、それが児童ポルノ規制と関わってるのかどうかは分からない。
強いて言うならば、1982年で一段階件数が増加してるようにも見えるし、1985年から増加傾向に拍車がかかってるようにも見える。
1988年以降は格段の増加傾向を示し、1994年からは1000件くらいずつ増加していっている。
それも1998年で一段落つくが、以後も毎年400〜500件ほどの増加をしていっている。それほど伸びない年や、逆に減少した年もあるが、いずれもそれぞれ一回ずつ。その次の年間にはまた大きな伸びを示している。
これも児童ポルノ規制に関係があるのだろか、と首をかしげている。
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