芸術祭終了、結果報告。

November 10 [Tue], 2009, 21:30
芸術祭を無事、終えることが出来ました。

皆様ありがとうございました。


今回は例年に比べて作品のレベルが高いらしく、
確かにかっこいいものが多かったです。


ええと、じゃあ、僕の作品をおみせします。











といった具合です。


ちなみに展示期間中にショッキングだったのが、だいたい小学生前の男の子が、
放映している映像を観て言いました。


「ねえ、あれ、どっちがホームレス?」


orz


尚、この作品で

最多人気得票賞
グランプリ賞

をW受賞しました。

得票の方はたくさん友達呼んだからとったと思うかもしれませんが、
2位との差は呼んだ人数以上のものでした。


つーか、「やだ。お前の名前は書かないよ。」とか言われたし。


このおかげで、心おきなくアトリエを乗り換える事が出来そうです。


ちなみにこの作品はもう取り壊してしまいました。
後かたづけ手伝ってきたくれた奴全員にカップそば、うどんを奢ると言ったら
7人もやってきてしまい、たかられたあげく、
打ち上げとしてジョナサンに行くも、


「イマイ君は主役だから。」

と、飲み物に塩やらタバスコやら盛られました。


もうあいつらには騙されないぞ………。



そして昨日、僕の先輩と連絡が取れ、講評してもらいました。


良いけど、
「なぜイマイがそれをやるのか、の要素が欲しい。」
「内容がまだ少しベタ」

とのこと。


んー、そうだよなあ。
アトリエ内での作品としてはわりと特異だけれど、
現代美術作品としてはたしかにベタだよなあ。


もし将来これの先に位置する作品をつくるとしたら、
アパート捨ててリアルホームレスになるかもしれないなあ。
あ、でもそれじゃなあ………。ま、いいや。




↓最後に、先輩に送った作品説明メールを載せます。(名前は伏せます)



ホームレスのダンボールハウスをリアルに再現し、
その中で僕とホームレスとの対話を収録した映像を流した作品です。


↓制作過程、詳しい説明について




芸術祭のテーマ「素」


素から「もの派」という単語が思いつき、
最初はもの派の作品に挑戦してみようというコンセプトであった。

アトリエに展示する上で異質感、異物感を出したく、
「アトリエにホームレスのダンボールハウスを設置する」
と考えたがつまらないので却下。


ならば、自分がホームレスの格好で2日間の展示期間中に
そこに住むというパフォーマンスはどうかと考える。

よく考えればもの派をほとんどかじっていないが、この案をE先生に相談。



返ってきた答えは、


「ダンボールハウスをつくっても、
ホームレスになりきってもそれはホームレスの偽物にしかなりえないし、
偽物じゃつまんない。本物に近づくにはどうするか。
作者自身のお前がホームレスの人と接触し、会話し、それを映像、無理なら音声に残すんだ。
で、それをダンボールハウスで垂れ流しにすればいい。
この場合ダンボールハウスはどうやっても偽物だから、大きさは小さくてかまわない。
が、細部までしっかり表現することだな。」


ということで、ダンボール集め、適度ながらくた集め、
ホームレスとの接触の作戦立てを開始。


高校の先生で、大学の授業で1週間ホームレスやらされた人からアドバイスをもらい、
友達と上野公園へ。


そこでホームレス、Iさんに出会う。


その時は、普段の暮らし方、以前イギリスのテレビ局に取材された事、
見た目と年齢(雑談)について話し、許可をもらって撮影した。



そのビデオをE先生にみせたところ、


「悪くはないが、この様なことを聞いてこい。相手に率直に話し、濃いであろう
ホームレスの人生を感じさせるような、深い考え、度量を感じさせるような言葉
を引き出してこい。メモあげるから。」


そのメモには


自分(作者)の思惑について
今の若者で自分の様な者についてどう思うか。
嫌なことは?
得意なことは?
出身地、イニシャル←聞けたらでいい。


と書いてあった。



高校の文化祭の代休に、今度は一人で上野公園に行く。

また同じ場所でIさんに会う。


その時に話した内容は

僕がなぜ、アトリエにこもって絵描かないでこんなことやっているか
鳩山政権からみえる日本の今後
Iさんの生い立ちを軽く
Iさんの母について
ネットカフェ難民についてどう思うか
Iさんの嫌なこと、得意なこと、名前等自己紹介


を話す。
大体2時間ちょっとくらい。


だが、アクシデント発生。
鳩山政権からみえる日本の今後の部分はカメラの電源がなぜか落ちて入っていなかった。

ネットカフェ難民についてどう思うかの後半から、
上野公園に協会の炊き出しの団体がセレモニー的な事を開き、賛美歌が音声に入る。

だが、賛美歌はビデオの終わりとほぼ同時に終わるので、
話している内容とのギャップが面白い、偶然のBGMになりえた。


結局、ビデオの内容は

普段の暮らし方
以前イギリスのテレビ局に取材された事
見た目と年齢について(雑談)
僕がなぜ、アトリエにこもって絵描かないでこんなことやっているか
Iさんの生い立ちを軽く
Iさんの母について
ネットカフェ難民についてどう思うか
Iさんの嫌なこと、得意なこと、名前等自己紹介


の内容で、合計1時間3分となる。



文化祭も終わり、本格的にダンボールハウスを作る。



E先生の助けをもらって設計図を作り、垂木を買ってきて切り、インパクトで接合する。
この作業の終わりにはだいぶインパクト慣れする。


それにダンボールを貼り付け、新品のブルーシートをかぶせる。

ブルーシートが新品なのが気になるところであったが、
日曜あけの二日後にはダンボールがほとんどはがれていて復旧作業に明け暮れる。


E先生のアドバイスより、ドアを設置する。

この頃は毎日沢渡公園のダンボールハウスにこっそり侵入して構造をたしかめた。
ちなみに五十嵐さんはダンボールハウスは所有していなかった。


制作最終日、学校は朝のHRだけ出て早引きし、10時からアトリエにて制作開始。 

同じく学校サボっていたKと共に材木屋に行く途中、
新興宗教、立正佼成会の専用ホールに侵入したところ、
なぜか作品に最適なきったないブルーシートを発見。
 

当然盗む。


そんな、ブルーシートを貼ったところ、かなりよくなり、
アトリエの倉庫に放置されていたきったないベニヤ板と職員室のヤニだらけのじゅうたんを借り、
使ったところ、ますます味がでて、小物をEさんと共に置き、
ロープで補強し、観葉植物を起き、完成。



なかに入れたもので、映像を流すためのテレビ、DVDを除くと

寝袋
ペットボトルに水
食いかけでスープ残っているカップ麺
空き缶

ステンレス製コップ
ミキサーの下の部分(拾った)
新聞紙
カレンダー
タオルケット
煙草(HOPE)
ヤカン
ガスコンロ



くらいである。



キャプションとして、A3の張り紙を2枚設置。


内容(コピーペーストしました)は

1枚目
この作品について
ダンボールハウスを展示して会場に異物感を与えるうえで、
それを偽物でなく本物のホームレスに近づけるため、作品のメッセージ性を高めるために、
上野公園でホームレスの人とコンタクトを取り、
本人の了解を得てその様子をビデオに撮影し、放映しているものです。


2枚目
撮影日時
2009年10月18日、27日
場所
上野公園
出演
(イマイの本名)
(Iさんの本名)


キャプションのアドバイスもE先生である。




内部、外部から観に来て頂いた方からは

「面白い」、「よくこんなことしましたね。笑」

の反応を多くいただいた。



尚、この作品のDVD、映像データをもらいたい、借りたい場合は連絡下さい。
  • URL:http://yaplog.jp/down_in_albion/archive/77
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イマイ
>>エスカ 
今、あいつから借りたUSBを何とか持ちパクしようとしてるから、ちょっと待ってて! 
>>なつさん
いえいえ、まだ高校生で、美大用予備校に通ってるだけですよ。笑 
マリーズのライブまだ行ったことないです………。
November 15 [Sun], 2009, 16:50
はじめまして
マリーズ繋がりでブログ拝見しました。

作品を展示してるなんてすごいですね!
美術の学校へ通ってるのですかね?
個性出てますね

またブログ見に来ます^^

November 15 [Sun], 2009, 16:41
エスカ
ひさしぶりっす-(ゝω・)vキャピッ
お前すごいなww発想がww
November 12 [Thu], 2009, 1:31