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[24704] 【ネタ】フェイトがいっぱい(リリカルなのは)
Name: 受信アリ◆395039b6 ID:353cf24c
Date: 2010/12/03 22:20
「戦いは数だよ!」


時の庭園と呼ばれる次元船、その一室で黒髪の女性プレシア・テスタロッサは使い魔リニスの報告を聞いていた。

「そう、あの子がようやく立派になったのね」

それを聞いてリニスは首を傾げる、おかしい。あの子のことを人形扱いしてきたプレシアが、こんな母親らしい事を言うだろうか。リニスとしてはその方が嬉しいのだが戸惑いもある、プレシアが考えを改めた理由。それを知りたい……何故かチラチラと視線を泳がせるプレシアを気にしつつ。

「そ、それでね?貴女の契約はあの子の教育を終了するまでだったんだけど……」

そうだった、使い魔の契約はあの子の教育。それを終えたら消滅する、プレシアの身体の事も考えれば仕方がない。あの子の未来を見ることが出来ないのは残念だけど、とリニスは思い最期にプレシアの急変した理由を聞こうとして……

「変更するわ、貴女の維持は大変だけど……この子たちの教育もお願い。本当に、こんな事をしてアリシアの約束を思い出すなんて……私はいつも、気付くのが遅い……」

「はい? この子“たち”?」

チラチラとするプレシアの視線をリニスは追う、意味深な言葉が気になったがそれを目にした瞬間リニスは絶句。

「え゛……」

そこに居たのは――

第97管理外世界、月村家。
高町なのはとユーノ・スクライアは呆然とする、ジュエルシードによって巨大化した猫に。ではない、いやそれに驚いたのは確かだが本当に驚いたのはその後。

《フォトンランサー》
「光翼斬ーーっ!」

幾つにも重なった機械音声と元気な声、同時に複数の金色の矢が巨大猫に炸裂。明らかにオーバーキル、猫さんピンチ。襲撃者は誰っ!? となのはとユーノが振り向けば、

彼女達が居た。

電柱の上に立つ金色のツインテールの少女達、中には蒼い髪の子も交じっていた。手にした黒い斧たくさん、申し訳なそうな瞳もたくさん。約一名はワクワクした瞳。

(お、女の子がいっぱい居るーーっ! 三つ子じゃなくて五つ子でもない、十二人ーーっ!? ……電柱は支えきれるのかなぁ)

なのはとユーノは仲良く現実逃避、無理もない。同じ顔をした子が十二人だ、双子ならともかく。それ以前に見分けるのが大変、よく見れば髪を留めるリボンの色がそれぞれ違う。

『申し訳ないけどジュエルシード、頂いて……あれ? 母さんからは手伝うように言われてたような……』
「ネズミ小僧っぽく格好よく登場! こうした方がインパクト抜群だ!」

その手口はネズミ小僧じゃなく襲撃者です、どうやら金色の少女達は母からジュエルシード回収を手伝うように言われていたらしいが蒼い髪の発言で暴走。段取りが台無しである、アホの子のせいで。

『あわあわ……母さんとリニスとアルフに怒られちゃう!? ど、どうしよう』
「このまま、行くぞーーっ!」

言葉も思考も同一なのか重なる声の少女達に対し、一人ノリノリな蒼。なのはとユーノは硬直、なのはの手に握られていたレイジングハートだけが少女達の犯行? を記録していた。
蒼の発言に開き直った少女達はそのまま行った、つまり猫襲撃にジュエルシード奪取のち逃走。どう見ても犯罪者っぽい行動である、当然少女達は家族に怒られた。

少女達が去った後。なのはとユーノは、

「……帰ろうか、ユーノ君」

「……そうだね」

精神的な疲れを感じながら帰宅。金色と蒼の嵐に遭遇したようだと感じ、ここからなのは達の苦労が始まる。

数日経ってなのは達がジュエルシード回収中、今度はちゃんと手伝ってくれた少女達。全員の名前はフェイト・テスタロッサ、最も蒼だけは頑なに雷刃と名乗っているらしいが彼女もフェイトである。髪の色を除けば容姿が瓜二つだけに。

そして介入する時空管理局。

「時空管理局執務官クロノ・ハラオウンだ、詳しい話を……は?」

「やっぱり驚くよね……」

「ちょっ、なのは! ちゃんと前見て制御してぇっ!」

海鳴市に広がる海上、あらかた捜し回った彼らは残りは海かなと推測しなのはとフェイト達は互いにデバイスを向けてジュエルシード探索、封印中。そこにクロノが来訪、フェイト達に驚いた。

「あー、それよりさユーノ。雷刃が先走ってヤバそうなんだけど」

「止めようよアルフ!? あぁもう……チェーンバインド!」

状況を見守っていたアルフの言葉にユーノは海を見る、雷刃が何を思ったのかジュエルシード共鳴の嵐に飛び込もうとしていた。

「ジュエルシードめ、僕が相手だーーっ! ぐえっ!?」

恐らく目立とうとしたのだろう、女の子らしかぬ悲鳴はユーノのバインドに縛られたため。アルフが雷刃を止めなかったのは、彼女自身手に負えないから。こうしてユーノに任せている、止める方法がバインドはどうかと思うが本人達は真面目にやっていた。

そんな混沌とした状況を見てクロノは呟く。

「世界は、いつだって……こんなはずじゃないことばっかりだよ……」

同時になのはとフェイト達ジュエルシード封印完了、ここに21個のジュエルシード回収終了である。時空管理局アースラ組が到着した頃に、全ては終わった。

その後テスタロッサ家と色々あったのだが、それは別の話。


さーて次回のなのはさんは!

『フェイトがいっぱいAs』
『エリオがいっぱい』
『ヴィヴィオがいっぱい』

の三本です!!

続く……のか?



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