北朝鮮
内部告発サイト「ウィキリークス」が公開した米政府の外交公電で、中国高官が長期的には朝鮮半島統一を支持する発言をしていたことが分かった。 中国が挑発行為を続ける北朝鮮への対応に苦慮している実態も浮き彫りになった。
昨年6月のカザフスタンの在アスタナ米大使館発の公電によると、当時駐アスタナ中国大使だった程国平・外務次官補は米大使に対し、中国は長期的には朝鮮半島の平和的統一を望むが、短期的には分裂が続くとの見通しを提示した。その上で、北朝鮮の内政は「非常に複雑」と述べたと伝えた。
ウィキリークスから公電提供を受けた英紙ガーディアン(電子版)によると、昨年4月の公電には、中国外務省の何亜非次官が米当局者に対し、「北朝鮮は、米国との直接対話を求め、『大人』の関心を集めるために『駄々っ子』のように振る舞っている」と述べたと記載されていた。北朝鮮は直後の同年5月、2度目の核実験を実施した。(2010年12月1日21時43分  読売新聞)
*読売新聞 国際