2010年12月3日20時28分
米国の外交公電などを暴露してきた民間告発サイト「ウィキリークス」のサイトが、米東部時間の2日午後10時(日本時間3日正午)ごろから閲覧できない状態になった。激しいサイバー攻撃を受け、管理会社がサービスを停止したという。ウィキリークスは新たなサイトを複数立ち上げ、再び閲覧できるようにしたが、なおも不安定な状態が続いている。
ウィキリークスのドメインネーム(インターネット上の住所)を管理する米企業エブリDNS社は「ウィキリークスのサイトが相次いで(大量のデータを一斉に送りつけてシステムをダウンさせる)分散型サービス拒否(DDoS)攻撃を多数受けた。自社のインフラを脅かし、他の約50万のサイトが閲覧できなくなる恐れがあるためサービスを停止した」との声明を出した。
これを受け、ウィキリークスは約6時間後に別のURLアドレスを複数取得し、ウィキリークスの支持者グループのサイトに載せた。だが新サイトも一部は、間もなく閲覧できなくなるなどしている。ウィキリークスのサイトは、11月28日に公電を暴露する直前にもサイバー攻撃を受けた。