主演の古代進役の木村拓哉については、「僕が持っている彼のイメージは、なんとかしてくれる奴なんですよ。ものすごく困難なことや、厳しい現実を見せた時に、『無理だ』ってみんながあきらめている中で、きっとなんとかしてくれるって思ったんです。やっぱり、ヤマトって、現実から離れているというか、ある種とっぴな物語じゃないですか。そういう世界で、木村君は空気を作るのがものすごくうまいので、これが絵空事じゃなくなるっていう…もしかしたら木村君じゃないと、こういう空想的な物語は成立しなかったかもしれないと思いました。彼の役者としての強度というか、スターであるということがすごくいい副作用をしてくれていると思います。ヤマトという船自体が強烈なキャラクターで、その存在だけで人を惹きつけてしまうわけですが、それに対抗できる主役は、やっぱりスターじゃないとダメだと思いました。そういう意味では、ふさわしかったと思います」
その他、黒木メイサ、柳葉敏郎、緒形直人、池内博之、マイコ、堤真一、高島礼子、橋爪功、西田敏行 山崎努と、共演者も豪華だ。 「みなさん主役をはってもおかしくない人たちが揃ったので、各自の持っているスキルがすごく生きてきてますよね。それぞれの人たちがそれぞれの場所でいい仕事をしてくれているので、とっぴな物語が実写版としてちゃんと着陸できていると思います」 |