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No.190 オリジナル小説「ボーダーライン」
コメディ:シリアス=8:2の逆ハーレム恋愛小説です
「じゃぱにーずりらくぜーしょんおそるべしだな!!」
鞠子の日常は3歳児や腹黒や、妄想さんや美人さんに巻き込まれて非日常の生活へと変貌していく。
コメディ:シリアス=8:2の逆ハーレム恋愛小説です。
女性向けなのに何故か読みやすいと男性にも好評、なんとも不思議な八緑ワールドへ一度お立ち寄り下さいませ。
「じゃぱにーずりらくぜーしょんおそるべしだな!!」
鞠子の日常は3歳児や腹黒や、妄想さんや美人さんに巻き込まれて非日常の生活へと変貌していく。
コメディ:シリアス=8:2の逆ハーレム恋愛小説です。
女性向けなのに何故か読みやすいと男性にも好評、なんとも不思議な八緑ワールドへ一度お立ち寄り下さいませ。
No.189 ミグロとユリン
世界には1つの大陸だけが存在し、南側だけに人類が文明を築いている。だが、北側は死の世界が広がり、行ったら最後、帰ってこられない。これは子供が自分の名前を覚えるのと同時に、親から聞かされることだ。
そんな世界で、湖に来ていた、幼馴染である、高校生でのんびり屋のミグロと、勝気で無茶な行動が多いユリンの前に、戦闘機が不時着水する。それには一人の女性が乗っていて……
2人の危なげな冒険を見守って下さると、嬉しいです。
そんな世界で、湖に来ていた、幼馴染である、高校生でのんびり屋のミグロと、勝気で無茶な行動が多いユリンの前に、戦闘機が不時着水する。それには一人の女性が乗っていて……
2人の危なげな冒険を見守って下さると、嬉しいです。
No.188 回想すれば自嘲の渦
サイケバッドの残り火を楽しむ。肺はかすれ、重く沈んだ呼吸を意識的に集める。今日がおれの命日になるとは思っちゃいないが、薄い紫色の膜が幾重にも重なり視界の端で大量のヒルのような軟体生物が蠢く幻覚を見たときだけは辛かったよ。
いまはもう峠はこえて、股間に両手を滑りこますお楽しみまでやってやれる。右手を陰茎にそえ、左手で睾丸をさすってお好みのリズムで快感を支配する。次第におれの息は荒いで卑猥さが集中する困惑した一瞬に夢中になっていく。
余裕かまして部屋をながめていると、ランダムに脈打つ微生物模様の壁が眼前にせり上がり、おれを包みこもうと狂人が檻を鳴らす理論で威嚇しやがる。おれは電気けいれん療法を受けた子供みたいに飛び上がる。
だが、それだって、オレンジのアレックス坊やが重力を無視した大胆な空中遊泳に参加したときのようなまじりっけなしの恐怖やら際限のない絶望とやらを感じた十分の一も悲惨な状況じゃない。気楽なものさ、いや、本気でさ。
いまはもう峠はこえて、股間に両手を滑りこますお楽しみまでやってやれる。右手を陰茎にそえ、左手で睾丸をさすってお好みのリズムで快感を支配する。次第におれの息は荒いで卑猥さが集中する困惑した一瞬に夢中になっていく。
余裕かまして部屋をながめていると、ランダムに脈打つ微生物模様の壁が眼前にせり上がり、おれを包みこもうと狂人が檻を鳴らす理論で威嚇しやがる。おれは電気けいれん療法を受けた子供みたいに飛び上がる。
だが、それだって、オレンジのアレックス坊やが重力を無視した大胆な空中遊泳に参加したときのようなまじりっけなしの恐怖やら際限のない絶望とやらを感じた十分の一も悲惨な状況じゃない。気楽なものさ、いや、本気でさ。
No.186 バトルロワイアル
>> No.185
鈴木悠斗(男子12番)は廃校から出てから1度も歩くのをやめない。
ずっと立ち止まっていては、敵に見つかり闘わなければならないのだ。
そのためだった。なるべく人気のない所に立ち止まって潜めようとした。
なんだよ、なんだよ、なんだよ!
俺、何もしてないじゃないか!
なのに、プログラム?こんなのってないじゃないか!
それからずっと歩きっぱなしだ。
そう気付いた瞬間、右手で抱えているディパックに目をつけた。
思い出した。まだ確認していない。武器は。自分の武器は。
近くに古く建てられた家があったので、とりあえずそこで悠斗は休むことにした。
もう一つ。ディパックに何が入っているのかちゃんと確認するため。
入っていたものは、水が入ったペットホドル2本、食料のパン(どうせ政府がケチって買った美味しくないパンだろうけど)コンパス、懐中電灯。地図。それから…。
何か棒のようなものに触れた。
冷たくて、氷のような…。
---そう、鉄棒だった。
少し軽いなと悠斗は思ったが、自分の武器が鉄棒だと分かり、ホッとした。
当たりもあれば、外れもある。
運のない自分だからどうせ外れかと思ってはいたが、そうでもないようだ。
でも、使い道が分からない。当たり武器と言っていいか…。
悠斗にとっては微妙に思えてきた。自分の顔が引き攣ってくのが分かる。
「使えるかどうかは微妙だな…」
そう呟いた。誰にも聞こえないように。
聞こえない、と思っていたが、外から足音が聞こえた。止まった。
驚いて、窓の方へ振り返る。僅かだが、髪が見えた。
誰かがいる。そして、この家に入ろうとしている。
それだけは、ごめんだ。
誰かなんて、分からないし、その上、このありえない殺し合いに
乗っているか、それとも、否か、なんて全く分からない。
「-----っ!」
声が漏れそうになり、とっさに手で口を抑えた。
此処で、声を出してみろ。相手に見つかって殺されてしまうだけだ。
悠斗の頭の中で、誰かが囁いた。
---でも、どうしたら?
隠れるところなんて何処にもないし、どっちにしろ見つかる。
畜生、どうしたらいい?どうしたら俺はこの危険を乗り越えることができる?
答えはすぐに出てきた。頭の中で。
「…誰だよ!おい、今からお前に訊く!答えろ!」
大声で相手に聞こえるよう叫んだ。
何も言わないがきっとそこにいるのだろう。
此処を去った足音は聞こえなかった。だからまだいる。
悠斗が思っているだけというのもあるが。
「……、お前は、男か?女か?」
「-----女よ」
その声で悠斗はすぐに愛野由唯(女子1番)だということが分かった。
由唯なら問題はないだろう。
「お前、もしかして愛野か?」
「ええ、そうよ。貴方は鈴木君?」
「そうだ。」
「でもよく分かったわね。私だって」
それはそうだ。由唯の声は他の女子の声より凛としていて綺麗だと男子の間で評判(といえるか分からない)だ。
そういえば阿久津雪奈(女子8番)の声はどうなんだろうか。
あまり喋らない人だからよく分からない。そんなの今ではどうでもいいこと。
とりあえず、悠斗はドアノブを握って開けた。
濃い灰色の長髪にいつもの可愛らしい笑顔。確かに由唯だった。
危険はないと納得したら安心できた。
「はあ…てっきり敵かと思ったよ。」
「ごめんなさい。何も言わずに入ろうとしたからだね。」
「いや、いいよ…。そうだ、愛野の武器はなんだ?」
「武器?…ああ…」
何かを思い出したように(忘れていたのか?)由唯はディパックを置き、開けて手を中に入れ探った。
多少時間はかかったが、ゆっくりと黒く四角いモノを取り出した。
スタンガンだった。
「あら、これ…」
「スタンガンだな。当たってるんじゃない?」
「そうね…鈴木君の武器は何だったの?」
「俺は、鉄棒。ほら、これ。どう使おうか考えてたとこなんだ。」
「よかった。ちょっとだけ私にそれ持たせて」
「え?」
「持ってみたいの。ね、いいでしょ、鈴木君。」
女の子が鉄棒を持ってみたいだなんてどうかしてる。
だが、頭の中で浮かんだ疑問は由唯の笑顔によって消えうせる。
そうだ。もしかしたら好奇心が動いたかもしれない。
すぐ由唯に渡した。
「…あ、でもちょっと重いね。うわ…」
妙なところで子供だな。
色々いじったり、遊んだりしている由唯に礼也は苦笑いした。
「あ、俺ちょっと外行ってくる」
明るめの口調で由唯を心配させないように笑って歩いた。
ドアノブに手をかけようとした瞬間、ガン、という音と共に
頭に激痛が走った。
「うが、あああ!!」
今のは誰だ?誰が俺を殴った?
まさか----…。
おそるおそると振り返る。
そこには血が付いた鉄棒を右手で持ち、相変わらず微笑んで立っている由唯の姿があった。
「てめえ…最初からそのつもりで…」
「ええ。だから言ったのよ。よかった、って。」
「ふざけんじゃねえよ…この野郎…!」
「うん。お喋りはやめてそろそろ行こうかな」
笑みを浮かべられたまま由唯の握っている鉄棒が頭に振り下ろされる時思った。
俺は騙されていたのか。そういや洋介が言ってたな。
人は見かけによらずなんとかかんやら。ああ、お前の言うとおりだった。
…畜生、頭が逃げろと言ってんのに、体が動かない。
なんか、ぼうっとするな。ああ…いやだよ、俺まだ死にたくない。
まだ、死にたくは……--------。
ゴツッと音と同時に悠斗の思考もそこで途切れた。
由唯は気絶かと思い、何回か頭を殴り続ける。
漸く形が変形したのを確認し止めた。
…人って案外大したものじゃないのね…。
すうっと涙を流し、哀しそうな顔で悠斗を見つめた。
「…バイバイ、鈴木君。」
【残り:29人】
男子12番鈴木悠斗 死亡。
鈴木悠斗(男子12番)は廃校から出てから1度も歩くのをやめない。
ずっと立ち止まっていては、敵に見つかり闘わなければならないのだ。
そのためだった。なるべく人気のない所に立ち止まって潜めようとした。
なんだよ、なんだよ、なんだよ!
俺、何もしてないじゃないか!
なのに、プログラム?こんなのってないじゃないか!
それからずっと歩きっぱなしだ。
そう気付いた瞬間、右手で抱えているディパックに目をつけた。
思い出した。まだ確認していない。武器は。自分の武器は。
近くに古く建てられた家があったので、とりあえずそこで悠斗は休むことにした。
もう一つ。ディパックに何が入っているのかちゃんと確認するため。
入っていたものは、水が入ったペットホドル2本、食料のパン(どうせ政府がケチって買った美味しくないパンだろうけど)コンパス、懐中電灯。地図。それから…。
何か棒のようなものに触れた。
冷たくて、氷のような…。
---そう、鉄棒だった。
少し軽いなと悠斗は思ったが、自分の武器が鉄棒だと分かり、ホッとした。
当たりもあれば、外れもある。
運のない自分だからどうせ外れかと思ってはいたが、そうでもないようだ。
でも、使い道が分からない。当たり武器と言っていいか…。
悠斗にとっては微妙に思えてきた。自分の顔が引き攣ってくのが分かる。
「使えるかどうかは微妙だな…」
そう呟いた。誰にも聞こえないように。
聞こえない、と思っていたが、外から足音が聞こえた。止まった。
驚いて、窓の方へ振り返る。僅かだが、髪が見えた。
誰かがいる。そして、この家に入ろうとしている。
それだけは、ごめんだ。
誰かなんて、分からないし、その上、このありえない殺し合いに
乗っているか、それとも、否か、なんて全く分からない。
「-----っ!」
声が漏れそうになり、とっさに手で口を抑えた。
此処で、声を出してみろ。相手に見つかって殺されてしまうだけだ。
悠斗の頭の中で、誰かが囁いた。
---でも、どうしたら?
隠れるところなんて何処にもないし、どっちにしろ見つかる。
畜生、どうしたらいい?どうしたら俺はこの危険を乗り越えることができる?
答えはすぐに出てきた。頭の中で。
「…誰だよ!おい、今からお前に訊く!答えろ!」
大声で相手に聞こえるよう叫んだ。
何も言わないがきっとそこにいるのだろう。
此処を去った足音は聞こえなかった。だからまだいる。
悠斗が思っているだけというのもあるが。
「……、お前は、男か?女か?」
「-----女よ」
その声で悠斗はすぐに愛野由唯(女子1番)だということが分かった。
由唯なら問題はないだろう。
「お前、もしかして愛野か?」
「ええ、そうよ。貴方は鈴木君?」
「そうだ。」
「でもよく分かったわね。私だって」
それはそうだ。由唯の声は他の女子の声より凛としていて綺麗だと男子の間で評判(といえるか分からない)だ。
そういえば阿久津雪奈(女子8番)の声はどうなんだろうか。
あまり喋らない人だからよく分からない。そんなの今ではどうでもいいこと。
とりあえず、悠斗はドアノブを握って開けた。
濃い灰色の長髪にいつもの可愛らしい笑顔。確かに由唯だった。
危険はないと納得したら安心できた。
「はあ…てっきり敵かと思ったよ。」
「ごめんなさい。何も言わずに入ろうとしたからだね。」
「いや、いいよ…。そうだ、愛野の武器はなんだ?」
「武器?…ああ…」
何かを思い出したように(忘れていたのか?)由唯はディパックを置き、開けて手を中に入れ探った。
多少時間はかかったが、ゆっくりと黒く四角いモノを取り出した。
スタンガンだった。
「あら、これ…」
「スタンガンだな。当たってるんじゃない?」
「そうね…鈴木君の武器は何だったの?」
「俺は、鉄棒。ほら、これ。どう使おうか考えてたとこなんだ。」
「よかった。ちょっとだけ私にそれ持たせて」
「え?」
「持ってみたいの。ね、いいでしょ、鈴木君。」
女の子が鉄棒を持ってみたいだなんてどうかしてる。
だが、頭の中で浮かんだ疑問は由唯の笑顔によって消えうせる。
そうだ。もしかしたら好奇心が動いたかもしれない。
すぐ由唯に渡した。
「…あ、でもちょっと重いね。うわ…」
妙なところで子供だな。
色々いじったり、遊んだりしている由唯に礼也は苦笑いした。
「あ、俺ちょっと外行ってくる」
明るめの口調で由唯を心配させないように笑って歩いた。
ドアノブに手をかけようとした瞬間、ガン、という音と共に
頭に激痛が走った。
「うが、あああ!!」
今のは誰だ?誰が俺を殴った?
まさか----…。
おそるおそると振り返る。
そこには血が付いた鉄棒を右手で持ち、相変わらず微笑んで立っている由唯の姿があった。
「てめえ…最初からそのつもりで…」
「ええ。だから言ったのよ。よかった、って。」
「ふざけんじゃねえよ…この野郎…!」
「うん。お喋りはやめてそろそろ行こうかな」
笑みを浮かべられたまま由唯の握っている鉄棒が頭に振り下ろされる時思った。
俺は騙されていたのか。そういや洋介が言ってたな。
人は見かけによらずなんとかかんやら。ああ、お前の言うとおりだった。
…畜生、頭が逃げろと言ってんのに、体が動かない。
なんか、ぼうっとするな。ああ…いやだよ、俺まだ死にたくない。
まだ、死にたくは……--------。
ゴツッと音と同時に悠斗の思考もそこで途切れた。
由唯は気絶かと思い、何回か頭を殴り続ける。
漸く形が変形したのを確認し止めた。
…人って案外大したものじゃないのね…。
すうっと涙を流し、哀しそうな顔で悠斗を見つめた。
「…バイバイ、鈴木君。」
【残り:29人】
男子12番鈴木悠斗 死亡。
No.185 バトルロワイアル
>> No.184
優しい歌を歌ってみよう。
家族のために。
友達のために。
あの子のために。
…愛する人のために。
今夜は月がよく見える。
電気つかない薄暗い家のテーブルの下に隠れている少女がいる。
相田愛(女子3番)だ。
愛は普段気が強いが、こういう状況になるとパニック状態になる。
ましてや、プログラム。----クラスメイト同士が殺し合いなので。
あたしなんか、きっと殺されるんだろうな。
みんな強いしよく色々やるから。
E組は特に色々と問題を起こす。
暴力、度の過ぎた喧嘩、いじめ、不登校、殺人未遂…。
これに頭を悩ませている教師もそう少なくはない。
愛は特に目立つ行動はあまりしない。
するのは言い争いかその程度だけ。
「……いやだなー…。誰か一緒にいて…」
赤井雅子(女子6番)とか、あまり問題を起こさない人がいい。
このクラスにいる生徒のほとんどがよく問題を起こすが…。
信じられるのか。
やめたほうがいいかも。
でも従弟が言ってたな。
「信じる心を失ったらその時点でアンタの負け」だって。
……うん。そうかもね。
もう少し頑張ってみよう。うん。
そう思って、愛は自分のクラスのことを考えた。
今んとこ楽しいけど、たまに怖い雰囲気にもなる。
凄い喧嘩とか、悪い時は窓を割って怪我させるなんてあったし。
あたしは指切っただけだったけど、酷い怪我していた人もいた。
……殺し合い、みんな乗るかもな…。
少なくとも、一部の人は。
突然、ギィとドアが開く。泉は身体を跳ねて驚いた。
すぐ隠れる所がない。
どうしよう、どうしよう…。まだ覚悟も何も決めてないのに!
頼みます、気付かないで!出てけ!
目の前に、細いとも太いとも言えない足が動く。
多分女子だろう。スカートがほんの少しだけ見えた。
「なーんだあ。誰もいないのお?つまんなあい。」
特徴ある声に愛は凍りついた。
浅井幸子(女子9番)のグループの一人。
最も人の弱みを握って痛い攻撃を御見舞する汚い行動をする人。
いじめられた人はそれで泣いたり不登校になった。
あの足立梢(女子13番)を一瞬でも怯えさせる程の悪知恵を持つ。
愛が1番苦手な人物。
朝倉さくら(女子10番)は、悪いことをするのが上手い。
ああ、神様、酷いです。
1番最初に会うのが、あの朝倉だなんて。
どうせなら、やりたいことやって自殺した方がマシだ。
朝倉なんかに殺されるのはいやだ!
「んん?何だ、これえ?」
しまった!ディバッグ、ソファーに置いたままだ!
ああ、もう、何やってるのよ、あたしは!
さくらの足が折れる。しゃがんで、誰かいるのを確認するためだろう。
もう駄目だと諦めようとする。
だが、次の一瞬それはすぐ崩れた。
「あれえ?愛?何やってたの、こんな所でえ?」
「…………っ」
「あらら、安心していいよお?私一人だと寂しくてさあ。」
「……う…ウソだ…」
「…そうだねえ。私悪いことばーっかしてたもんねえ。信じられないのとーぜんかあ…」
「…………?」
フッと哀しそうな顔を見せるさくらに愛は疑問を抱いた。
この人は何を言っているんだろうか?
悪いことばっかりしてた?何それ。
「ま、いいかあ。一緒にいようよ?」
「……ほ、ホントに信じてて、いいの?」
「信じる信じないは、愛の自由だよお?」
「………」
もしかしたら、今までのこと悔やんでいるかもしれない。
けれど、簡単には信じるわけにはいかないんだ。
このまま。このクラスを救えないまま終わるのは嫌だから。
そうだ。あたしはあたしがやるべきことを未だにしてない。
足立の笑顔を取り戻して、みんなに悪いことをするのはやめようって
言って…楽しいクラスにさせるんだ。
あたしが変えるんだ。否、変えたい。
「朝倉ってまた何か企んでいるんでしょ」
「ん?」
「あたしは、この歪んだ世界を変えようと決めたの。どーせあたしを殺そうとしたんでしょ。分かってんのよ!」
「なあに?何か愛じゃないみたいー」
「うるさいっ!本性表せっ!」
「……なんだ、分かってたんだあ。」
愛が主張をし続けると、さくらはニヤリ、と笑ってみせた。
さあ、勝つのはどっちだ。
少なくとも私かもしれないけど。
【残り:30人】
優しい歌を歌ってみよう。
家族のために。
友達のために。
あの子のために。
…愛する人のために。
今夜は月がよく見える。
電気つかない薄暗い家のテーブルの下に隠れている少女がいる。
相田愛(女子3番)だ。
愛は普段気が強いが、こういう状況になるとパニック状態になる。
ましてや、プログラム。----クラスメイト同士が殺し合いなので。
あたしなんか、きっと殺されるんだろうな。
みんな強いしよく色々やるから。
E組は特に色々と問題を起こす。
暴力、度の過ぎた喧嘩、いじめ、不登校、殺人未遂…。
これに頭を悩ませている教師もそう少なくはない。
愛は特に目立つ行動はあまりしない。
するのは言い争いかその程度だけ。
「……いやだなー…。誰か一緒にいて…」
赤井雅子(女子6番)とか、あまり問題を起こさない人がいい。
このクラスにいる生徒のほとんどがよく問題を起こすが…。
信じられるのか。
やめたほうがいいかも。
でも従弟が言ってたな。
「信じる心を失ったらその時点でアンタの負け」だって。
……うん。そうかもね。
もう少し頑張ってみよう。うん。
そう思って、愛は自分のクラスのことを考えた。
今んとこ楽しいけど、たまに怖い雰囲気にもなる。
凄い喧嘩とか、悪い時は窓を割って怪我させるなんてあったし。
あたしは指切っただけだったけど、酷い怪我していた人もいた。
……殺し合い、みんな乗るかもな…。
少なくとも、一部の人は。
突然、ギィとドアが開く。泉は身体を跳ねて驚いた。
すぐ隠れる所がない。
どうしよう、どうしよう…。まだ覚悟も何も決めてないのに!
頼みます、気付かないで!出てけ!
目の前に、細いとも太いとも言えない足が動く。
多分女子だろう。スカートがほんの少しだけ見えた。
「なーんだあ。誰もいないのお?つまんなあい。」
特徴ある声に愛は凍りついた。
浅井幸子(女子9番)のグループの一人。
最も人の弱みを握って痛い攻撃を御見舞する汚い行動をする人。
いじめられた人はそれで泣いたり不登校になった。
あの足立梢(女子13番)を一瞬でも怯えさせる程の悪知恵を持つ。
愛が1番苦手な人物。
朝倉さくら(女子10番)は、悪いことをするのが上手い。
ああ、神様、酷いです。
1番最初に会うのが、あの朝倉だなんて。
どうせなら、やりたいことやって自殺した方がマシだ。
朝倉なんかに殺されるのはいやだ!
「んん?何だ、これえ?」
しまった!ディバッグ、ソファーに置いたままだ!
ああ、もう、何やってるのよ、あたしは!
さくらの足が折れる。しゃがんで、誰かいるのを確認するためだろう。
もう駄目だと諦めようとする。
だが、次の一瞬それはすぐ崩れた。
「あれえ?愛?何やってたの、こんな所でえ?」
「…………っ」
「あらら、安心していいよお?私一人だと寂しくてさあ。」
「……う…ウソだ…」
「…そうだねえ。私悪いことばーっかしてたもんねえ。信じられないのとーぜんかあ…」
「…………?」
フッと哀しそうな顔を見せるさくらに愛は疑問を抱いた。
この人は何を言っているんだろうか?
悪いことばっかりしてた?何それ。
「ま、いいかあ。一緒にいようよ?」
「……ほ、ホントに信じてて、いいの?」
「信じる信じないは、愛の自由だよお?」
「………」
もしかしたら、今までのこと悔やんでいるかもしれない。
けれど、簡単には信じるわけにはいかないんだ。
このまま。このクラスを救えないまま終わるのは嫌だから。
そうだ。あたしはあたしがやるべきことを未だにしてない。
足立の笑顔を取り戻して、みんなに悪いことをするのはやめようって
言って…楽しいクラスにさせるんだ。
あたしが変えるんだ。否、変えたい。
「朝倉ってまた何か企んでいるんでしょ」
「ん?」
「あたしは、この歪んだ世界を変えようと決めたの。どーせあたしを殺そうとしたんでしょ。分かってんのよ!」
「なあに?何か愛じゃないみたいー」
「うるさいっ!本性表せっ!」
「……なんだ、分かってたんだあ。」
愛が主張をし続けると、さくらはニヤリ、と笑ってみせた。
さあ、勝つのはどっちだ。
少なくとも私かもしれないけど。
【残り:30人】
No.184 バトルロワイアル
>> No.183
もうそろそろ来るはずだ。
あそこに人がいるはずだ。
じっと待っていよう。
もしかしたら、このゲームに乗っていないかもしれないから。
近藤大輔(男子9番)は溜息をついて座り込んだ。
ちょっと前に廃校から出て少し歩いて家を見かけた。人が住んでいた家だった。
そこでしばらく座り込んで、人が来るのを待ってようということだ。
「……祐輔…」
聞こえないように呟いた。
プログラムで死んだ、弟の名前を。
もっと話したかった。
いっぱい遊びたかった。
俺が家出をしなければ、祐輔は素直になれたんだろうか?
小学校の頃に計介は旅行で福岡から神奈川へ遊びに行ったことがあった。
暇つぶしに実家に戻って祐輔の存在を確かめてみたかったが
いなかった。あったはずの祐輔の部屋もなかった。
祖母の話によると、大輔が家を出て少し経ったあと、父が母と祐輔に暴力をし続け、母は子供を守るため、青空学園というところに行って祐輔を送り出した。その時の祐輔の表情はもう何処か生気がなく、人間不信になってしまったらしい。
話を聞いて計介は早速青空学園という所に行った。
そこは広くて大きくて。幼稚園から高等部まである有名な学園だった。
そこに通っている生徒達はみな知識が豊富だという噂もあったとか。
けどそんなことより、大輔は祐輔に会うのが先だった。
少し時間が経ってやっと祐輔に会えた。
しかし、自分が弟の名前を呼ぶより先に、香介が怒りを込めた表情で言った。
『兄貴…二度と俺の前に姿を見せるな。』
あれは確かに祐輔の声で。
悪く言われるのは覚悟していたが、そこまでだったとは思わず
ショックを受けたまま、福岡に戻った。
けれど、数年後、確か去年。祐輔が5年生になった時の日。
大輔は都合があってまた神奈川に行った。
その時、祐輔と友達らしいのが、買い物してたのを見かけた。
笑っていた。
自分に向けられることのない笑顔。
見て何故か安心して通り過ぎた。
それから数日後だった。
祐輔が、プログラムで亡くなった、と伝えられたのは。
焦って神奈川に行って学園に入った。
廊下で、すれ違う度、誰かの親とか兄弟とかが泣いていて。
祐輔の遺体があるという5-Aの教室に入った。
漂う異臭。もぎ取れた死体。
あの中に香介もいた。
全身が銃弾を受けて。即死じゃなかったと思うと胸が痛くて。
ごめん、と謝るしかなかった。
あれから一年。
今度は自分が参加させられた。
「……可笑しいし…」
本当可笑しい。
何があっても俺はくじけないと決めたのに。
祐輔に謝っても俺の声は聞こえないし、聞いてもくれない。
嫌われた。最低な兄貴だから。
自分でも分かってる。
怖かったから遠くに行きたかった。
でもそれは兄という存在を知っていた弟にとって迷惑な行為だった。
気付いてやれなかった。
色々考えていることに気付き、立ち上がって冷蔵庫などを調べた。
本当に普通の家だ。賞味期限の心配もないし、食べれる。
政府からもらったパンとかなどは、全然美味しくないし味気がない。
ジュース等をディパッグに詰め込んだ。
これで何とか持つだろう。…いつまでとは言いたくないけど。
もしも、と考えてしまう。
プログラムで弟と同じように殺されたら、会えるのかと。
…いや、そんなことは全くない。
俺は天国を信じない。
だと、したら、香介は何処に行ったんだろうか。
「……誰かいるのか?」
何回聞いても聞き慣れなかった声が、家中に響いた。
驚いて周りを見回した。
そこで、目に焼きついたのは。
暗闇の背景。ぼうっと浮かぶ月。突っ立っていたのは、
津田高貴(男子15番)。
確か、内田洋介(男子3番)のグループの一人。
無口で無愛想で話し掛けたかと思えばきつい言葉を浴びて。
どちらかと言えば、暗かったし、あまり洋介達の会話にも入らなかった。
勿論津田とは親しくしてないけれど。
…やばくないですか、これ?
「つ、津田…?」
「……そんな、怯えなくてもいいけど。」
「は?」
「このゲーム乗る気なんか、ない」
「はあ?今なんて言いました?何か変な音が入って聞こえませんでしたけど?」
「だから、このゲームに、乗る気、なんて、ないっての」
……………。
…そうか。ないのか。ははは。うん。そうなんだ?
って、納得できない!
「ぬわにい?!お前、どちらかと言えば乗る側かと思ってた!何でだよ!」
「それ、はっきり言ってある意味俺に対する中傷だよな?」
「訊き返すなよ!何で乗らないんだ?自分のこと大事じゃないのかよ!」
「…大事に決まってんだろ。けど、自分の手を汚してまで乗りたくなんかない」
妙に間が入った。が、きっと高貴は高貴で悩んでいたんだろう。
大輔は改めて、百聞は一見に如かず、という意味を知った。(どうせすぐ忘れるだろうけど)
とりあえずもう少し話したいと思った。少しの間だけ。
「津田は、これからどうしたい?」
「……これから考えてる。」
「そっか…」
「お前は?お前はどうするんだ?」
「…どうするって」
ついさっきまで、自殺したら…ということを考えていた自分に腹を立てた。
後を追いかけたってきっと本人は迷惑する。
寧ろ、嫌われてるから。
「…とりあえず、生きたいなって。」
思ったことを言ってみた。
「今まで、生きるのが嫌になってたけど…今は、生きたい。」
今日より明日はいい日になるって信じてたあの頃の自分が懐かしい。
祐輔がいなくなってから、だ。多分。
自分は何か明日を待つのが苦手になってきた。
修学旅行のこともそうだったから。
「…なら、お前はまだ生きる必要があるな」
高貴が言った言葉の意味を、大輔は全く理解できなかった。
今、なんて言った?
大輔が首傾げていると、高貴はふっと微笑んだ。
「……ついてこい。話が、ある」
【残り:30人】
もうそろそろ来るはずだ。
あそこに人がいるはずだ。
じっと待っていよう。
もしかしたら、このゲームに乗っていないかもしれないから。
近藤大輔(男子9番)は溜息をついて座り込んだ。
ちょっと前に廃校から出て少し歩いて家を見かけた。人が住んでいた家だった。
そこでしばらく座り込んで、人が来るのを待ってようということだ。
「……祐輔…」
聞こえないように呟いた。
プログラムで死んだ、弟の名前を。
もっと話したかった。
いっぱい遊びたかった。
俺が家出をしなければ、祐輔は素直になれたんだろうか?
小学校の頃に計介は旅行で福岡から神奈川へ遊びに行ったことがあった。
暇つぶしに実家に戻って祐輔の存在を確かめてみたかったが
いなかった。あったはずの祐輔の部屋もなかった。
祖母の話によると、大輔が家を出て少し経ったあと、父が母と祐輔に暴力をし続け、母は子供を守るため、青空学園というところに行って祐輔を送り出した。その時の祐輔の表情はもう何処か生気がなく、人間不信になってしまったらしい。
話を聞いて計介は早速青空学園という所に行った。
そこは広くて大きくて。幼稚園から高等部まである有名な学園だった。
そこに通っている生徒達はみな知識が豊富だという噂もあったとか。
けどそんなことより、大輔は祐輔に会うのが先だった。
少し時間が経ってやっと祐輔に会えた。
しかし、自分が弟の名前を呼ぶより先に、香介が怒りを込めた表情で言った。
『兄貴…二度と俺の前に姿を見せるな。』
あれは確かに祐輔の声で。
悪く言われるのは覚悟していたが、そこまでだったとは思わず
ショックを受けたまま、福岡に戻った。
けれど、数年後、確か去年。祐輔が5年生になった時の日。
大輔は都合があってまた神奈川に行った。
その時、祐輔と友達らしいのが、買い物してたのを見かけた。
笑っていた。
自分に向けられることのない笑顔。
見て何故か安心して通り過ぎた。
それから数日後だった。
祐輔が、プログラムで亡くなった、と伝えられたのは。
焦って神奈川に行って学園に入った。
廊下で、すれ違う度、誰かの親とか兄弟とかが泣いていて。
祐輔の遺体があるという5-Aの教室に入った。
漂う異臭。もぎ取れた死体。
あの中に香介もいた。
全身が銃弾を受けて。即死じゃなかったと思うと胸が痛くて。
ごめん、と謝るしかなかった。
あれから一年。
今度は自分が参加させられた。
「……可笑しいし…」
本当可笑しい。
何があっても俺はくじけないと決めたのに。
祐輔に謝っても俺の声は聞こえないし、聞いてもくれない。
嫌われた。最低な兄貴だから。
自分でも分かってる。
怖かったから遠くに行きたかった。
でもそれは兄という存在を知っていた弟にとって迷惑な行為だった。
気付いてやれなかった。
色々考えていることに気付き、立ち上がって冷蔵庫などを調べた。
本当に普通の家だ。賞味期限の心配もないし、食べれる。
政府からもらったパンとかなどは、全然美味しくないし味気がない。
ジュース等をディパッグに詰め込んだ。
これで何とか持つだろう。…いつまでとは言いたくないけど。
もしも、と考えてしまう。
プログラムで弟と同じように殺されたら、会えるのかと。
…いや、そんなことは全くない。
俺は天国を信じない。
だと、したら、香介は何処に行ったんだろうか。
「……誰かいるのか?」
何回聞いても聞き慣れなかった声が、家中に響いた。
驚いて周りを見回した。
そこで、目に焼きついたのは。
暗闇の背景。ぼうっと浮かぶ月。突っ立っていたのは、
津田高貴(男子15番)。
確か、内田洋介(男子3番)のグループの一人。
無口で無愛想で話し掛けたかと思えばきつい言葉を浴びて。
どちらかと言えば、暗かったし、あまり洋介達の会話にも入らなかった。
勿論津田とは親しくしてないけれど。
…やばくないですか、これ?
「つ、津田…?」
「……そんな、怯えなくてもいいけど。」
「は?」
「このゲーム乗る気なんか、ない」
「はあ?今なんて言いました?何か変な音が入って聞こえませんでしたけど?」
「だから、このゲームに、乗る気、なんて、ないっての」
……………。
…そうか。ないのか。ははは。うん。そうなんだ?
って、納得できない!
「ぬわにい?!お前、どちらかと言えば乗る側かと思ってた!何でだよ!」
「それ、はっきり言ってある意味俺に対する中傷だよな?」
「訊き返すなよ!何で乗らないんだ?自分のこと大事じゃないのかよ!」
「…大事に決まってんだろ。けど、自分の手を汚してまで乗りたくなんかない」
妙に間が入った。が、きっと高貴は高貴で悩んでいたんだろう。
大輔は改めて、百聞は一見に如かず、という意味を知った。(どうせすぐ忘れるだろうけど)
とりあえずもう少し話したいと思った。少しの間だけ。
「津田は、これからどうしたい?」
「……これから考えてる。」
「そっか…」
「お前は?お前はどうするんだ?」
「…どうするって」
ついさっきまで、自殺したら…ということを考えていた自分に腹を立てた。
後を追いかけたってきっと本人は迷惑する。
寧ろ、嫌われてるから。
「…とりあえず、生きたいなって。」
思ったことを言ってみた。
「今まで、生きるのが嫌になってたけど…今は、生きたい。」
今日より明日はいい日になるって信じてたあの頃の自分が懐かしい。
祐輔がいなくなってから、だ。多分。
自分は何か明日を待つのが苦手になってきた。
修学旅行のこともそうだったから。
「…なら、お前はまだ生きる必要があるな」
高貴が言った言葉の意味を、大輔は全く理解できなかった。
今、なんて言った?
大輔が首傾げていると、高貴はふっと微笑んだ。
「……ついてこい。話が、ある」
【残り:30人】
No.183 バトルロワイアル
それから、次々と生徒が出て行った。
中にはみんなを信じて出て行く者、泣きながら出て行く者。
それぞれ、何かを感じていた。
多分そうだと思いたい。
園崎葵(男子13番)はそう思った。
「次、男子13番、園崎葵。」
自分の番が来た。
とりあえず立ち上がって、羽田の前で止まった。
「……とりあえず、言っておく。俺は、このゲームには乗らない」
それから、足立梢(女子13番)が不思議そうに首を傾げた。
葵はそれを見て、教室から出た。
羽田はつまらなさそうに溜息をつき、名簿に目をつける。
葵は廊下を出て、夜の森への所で足を止めた。
先ほど見た雫を思い出す。
そうだ。
待っておこう。
女一人ではやってけないだろう。
そこで、足音が聞こえた。
手に何かを持っていて(多分ボーガンだろう)
制服の下はスカート。
それが女子だと分かった。
顔を見ると、朝露霞(女子11番)だった。
確か、浅井幸子(女子9番)のグループの中の一人。
浅井がいじめをやめても、梢をいじめてた一人だ。
「朝露?こんなところでどうしたんだ?」
「決まっているだろう。梢を殺すんだ。」
「次、女子13番、足立梢。」
呼ばれた梢はだるそうに立ち上がり、ディバッグを抱えて羽田
の前で立ち止まった。
「足立さん、何か言うことはありませんか?」
「……何も…」
「本当ですかね?そうそう、去年ジェノサイダー候補がいたん
ですよ。葵輝丹君とか…」
梢は直ぐに羽田を睨んだ。
もうあんな思いしたくない。
思い出したくない。
大嫌いだ。あんな奴。
私を置いて出てったくせに。
ああ。
もう嫌だ。
忘れてしまおう。
私は私で、行く。
「……貴方、五月蝿い」
それだけ言って、梢は去っていく。
残った生徒が呆然としたのは見逃さなかった。
ディバッグを抱えて、梢は歩いていった。
無駄に長い廊下。そうか。
これが、決意を決める道だ。
だったら、どっちに乗るか決めてやろう。
殺すことは、生。
殺さないことは、死。
どっちを選ぼうか。
死んで終わるのは嫌だから…
生を選ぼうか。
廊下を出て、ドアを開けた。
夜なので暗いが、人が二人いた。
何かを言い争っているが、何だろうか。
放っておこうと思って歩こうとしたその時、誰かの声がした。
「足立!危ない!」
「…は?」
「梢、死ねええ!!」
誰かに押されて、梢は立つことができなくなり、そのまま倒れた。
その時ひゅんっと音と同時にドスっと何かが刺さる音がした。
目の前に地面に矢が刺さっているのに気付き、すぐ立ち上がった。
もし、あのまま誰かが自分を押してくれなかったら、今頃。
そう考えると恐ろしくなってきたが、すぐ打ち消した。
自分は強くありたい。そのために何かを怖がっていては駄目だ。
そう考えるようになったのはいつからだろうか。
もうそんなことを考えるのは時間かかりすぎて思い出せなくなってきたけど。
「足立、来い!」
気が付くと、誰かに手を掴まられて、走っていった。
後ろから「覚えてろよ、梢!」と声がする。
ああ、霞か。どおりで聞き覚えがあるなと思った。
明かりがある所に二人は立ち止まった。
園崎葵と、足立梢。
「はあはあ…っ大丈夫だったか?」
「……別に」
「よかった…。もしよかったらさ、俺と一緒に行動しないか?何か心配で…」
「余計なお世話。」
「え?」
「余計なお世話だって言ったのよ。私は一人で行動する。それじゃ。」
「でも危ないよ。女の子一人で…」
葵の言葉に梢は苛つき、キッと睨んだ。
「私一人でもやっていける。邪魔をしないで」
静かに低めにして言い、走った。
邪魔をしないで。
適当なことを言わないで。
もうあいつだけで充分だから。
…優しくしないで。
【残り:30人】
中にはみんなを信じて出て行く者、泣きながら出て行く者。
それぞれ、何かを感じていた。
多分そうだと思いたい。
園崎葵(男子13番)はそう思った。
「次、男子13番、園崎葵。」
自分の番が来た。
とりあえず立ち上がって、羽田の前で止まった。
「……とりあえず、言っておく。俺は、このゲームには乗らない」
それから、足立梢(女子13番)が不思議そうに首を傾げた。
葵はそれを見て、教室から出た。
羽田はつまらなさそうに溜息をつき、名簿に目をつける。
葵は廊下を出て、夜の森への所で足を止めた。
先ほど見た雫を思い出す。
そうだ。
待っておこう。
女一人ではやってけないだろう。
そこで、足音が聞こえた。
手に何かを持っていて(多分ボーガンだろう)
制服の下はスカート。
それが女子だと分かった。
顔を見ると、朝露霞(女子11番)だった。
確か、浅井幸子(女子9番)のグループの中の一人。
浅井がいじめをやめても、梢をいじめてた一人だ。
「朝露?こんなところでどうしたんだ?」
「決まっているだろう。梢を殺すんだ。」
「次、女子13番、足立梢。」
呼ばれた梢はだるそうに立ち上がり、ディバッグを抱えて羽田
の前で立ち止まった。
「足立さん、何か言うことはありませんか?」
「……何も…」
「本当ですかね?そうそう、去年ジェノサイダー候補がいたん
ですよ。葵輝丹君とか…」
梢は直ぐに羽田を睨んだ。
もうあんな思いしたくない。
思い出したくない。
大嫌いだ。あんな奴。
私を置いて出てったくせに。
ああ。
もう嫌だ。
忘れてしまおう。
私は私で、行く。
「……貴方、五月蝿い」
それだけ言って、梢は去っていく。
残った生徒が呆然としたのは見逃さなかった。
ディバッグを抱えて、梢は歩いていった。
無駄に長い廊下。そうか。
これが、決意を決める道だ。
だったら、どっちに乗るか決めてやろう。
殺すことは、生。
殺さないことは、死。
どっちを選ぼうか。
死んで終わるのは嫌だから…
生を選ぼうか。
廊下を出て、ドアを開けた。
夜なので暗いが、人が二人いた。
何かを言い争っているが、何だろうか。
放っておこうと思って歩こうとしたその時、誰かの声がした。
「足立!危ない!」
「…は?」
「梢、死ねええ!!」
誰かに押されて、梢は立つことができなくなり、そのまま倒れた。
その時ひゅんっと音と同時にドスっと何かが刺さる音がした。
目の前に地面に矢が刺さっているのに気付き、すぐ立ち上がった。
もし、あのまま誰かが自分を押してくれなかったら、今頃。
そう考えると恐ろしくなってきたが、すぐ打ち消した。
自分は強くありたい。そのために何かを怖がっていては駄目だ。
そう考えるようになったのはいつからだろうか。
もうそんなことを考えるのは時間かかりすぎて思い出せなくなってきたけど。
「足立、来い!」
気が付くと、誰かに手を掴まられて、走っていった。
後ろから「覚えてろよ、梢!」と声がする。
ああ、霞か。どおりで聞き覚えがあるなと思った。
明かりがある所に二人は立ち止まった。
園崎葵と、足立梢。
「はあはあ…っ大丈夫だったか?」
「……別に」
「よかった…。もしよかったらさ、俺と一緒に行動しないか?何か心配で…」
「余計なお世話。」
「え?」
「余計なお世話だって言ったのよ。私は一人で行動する。それじゃ。」
「でも危ないよ。女の子一人で…」
葵の言葉に梢は苛つき、キッと睨んだ。
「私一人でもやっていける。邪魔をしないで」
静かに低めにして言い、走った。
邪魔をしないで。
適当なことを言わないで。
もうあいつだけで充分だから。
…優しくしないで。
【残り:30人】
No.182 バトルロワイアル
それから、次々と生徒が出て行った。
中にはみんなを信じて出て行く者、泣きながら出て行く者。
それぞれ、何かを感じていた。
多分そうだと思いたい。
火田美織(男子13番)はそう思った。
「次、男子13番、園崎葵。」
自分の番が来た。
とりあえず立ち上がって、羽田の前で止まった。
「……とりあえず、言っておく。俺は、このゲームには乗らない」
それから、足立梢(女子13番)が不思議そうに首を傾げた。
葵はそれを見て、教室から出た。
羽田はつまらなさそうに溜息をつき、名簿に目をつける。
葵は廊下を出て、夜の森への所で足を止めた。
先ほど見た雫を思い出す。
そうだ。
待っておこう。
女一人ではやってけないだろう。
そこで、足音が聞こえた。
手に何かを持っていて(多分ボーガンだろう)
制服の下はスカート。
それが女子だと分かった。
顔を見ると、朝露霞(女子11番)だった。
確か、浅井幸子(女子9番)のグループの中の一人。
浅井がいじめをやめても、梢をいじめてた一人だ。
「朝露?こんなところでどうしたんだ?」
「決まっているだろう。梢を殺すんだ。」
「次、女子13番、足立梢。」
呼ばれた梢はだるそうに立ち上がり、ディバッグを抱えて羽田
の前で立ち止まった。
「足立さん、何か言うことはありませんか?」
「……何も…」
「本当ですかね?そうそう、去年ジェノサイダー候補がいたん
ですよ。葵輝丹君とか…」
梢は直ぐに羽田を睨んだ。
もうあんな思いしたくない。
思い出したくない。
大嫌いだ。あんな奴。
私を置いて出てったくせに。
ああ。
もう嫌だ。
忘れてしまおう。
私は私で、行く。
「……貴方、五月蝿い」
それだけ言って、梢は去っていく。
残った生徒が呆然としたのは見逃さなかった。
ディバッグを抱えて、梢は歩いていった。
無駄に長い廊下。そうか。
これが、決意を決める道だ。
だったら、どっちに乗るか決めてやろう。
殺すことは、生。
殺さないことは、死。
どっちを選ぼうか。
死んで終わるのは嫌だから…
生を選ぼうか。
廊下を出て、ドアを開けた。
夜なので暗いが、人が二人いた。
何かを言い争っているが、何だろうか。
放っておこうと思って歩こうとしたその時、誰かの声がした。
「足立!危ない!」
「…は?」
「梢、死ねええ!!」
誰かに押されて、梢は立つことができなくなり、そのまま倒れた。
その時ひゅんっと音と同時にドスっと何かが刺さる音がした。
目の前に地面に矢が刺さっているのに気付き、すぐ立ち上がった。
もし、あのまま誰かが自分を押してくれなかったら、今頃。
そう考えると恐ろしくなってきたが、すぐ打ち消した。
自分は強くありたい。そのために何かを怖がっていては駄目だ。
そう考えるようになったのはいつからだろうか。
もうそんなことを考えるのは時間かかりすぎて思い出せなくなってきたけど。
「足立、来い!」
気が付くと、誰かに手を掴まられて、走っていった。
後ろから「覚えてろよ、梢!」と声がする。
ああ、霞か。どおりで聞き覚えがあるなと思った。
明かりがある所に二人は立ち止まった。
園崎葵と、足立梢。
「はあはあ…っ大丈夫だったか?」
「……別に」
「よかった…。もしよかったらさ、俺と一緒に行動しないか?何か心配で…」
「余計なお世話。」
「え?」
「余計なお世話だって言ったのよ。私は一人で行動する。それじゃ。」
「でも危ないよ。女の子一人で…」
葵の言葉に梢は苛つき、キッと睨んだ。
「私一人でもやっていける。邪魔をしないで」
静かに低めにして言い、走った。
邪魔をしないで。
適当なことを言わないで。
もうあいつだけで充分だから。
…優しくしないで。
【残り:30人】
中にはみんなを信じて出て行く者、泣きながら出て行く者。
それぞれ、何かを感じていた。
多分そうだと思いたい。
火田美織(男子13番)はそう思った。
「次、男子13番、園崎葵。」
自分の番が来た。
とりあえず立ち上がって、羽田の前で止まった。
「……とりあえず、言っておく。俺は、このゲームには乗らない」
それから、足立梢(女子13番)が不思議そうに首を傾げた。
葵はそれを見て、教室から出た。
羽田はつまらなさそうに溜息をつき、名簿に目をつける。
葵は廊下を出て、夜の森への所で足を止めた。
先ほど見た雫を思い出す。
そうだ。
待っておこう。
女一人ではやってけないだろう。
そこで、足音が聞こえた。
手に何かを持っていて(多分ボーガンだろう)
制服の下はスカート。
それが女子だと分かった。
顔を見ると、朝露霞(女子11番)だった。
確か、浅井幸子(女子9番)のグループの中の一人。
浅井がいじめをやめても、梢をいじめてた一人だ。
「朝露?こんなところでどうしたんだ?」
「決まっているだろう。梢を殺すんだ。」
「次、女子13番、足立梢。」
呼ばれた梢はだるそうに立ち上がり、ディバッグを抱えて羽田
の前で立ち止まった。
「足立さん、何か言うことはありませんか?」
「……何も…」
「本当ですかね?そうそう、去年ジェノサイダー候補がいたん
ですよ。葵輝丹君とか…」
梢は直ぐに羽田を睨んだ。
もうあんな思いしたくない。
思い出したくない。
大嫌いだ。あんな奴。
私を置いて出てったくせに。
ああ。
もう嫌だ。
忘れてしまおう。
私は私で、行く。
「……貴方、五月蝿い」
それだけ言って、梢は去っていく。
残った生徒が呆然としたのは見逃さなかった。
ディバッグを抱えて、梢は歩いていった。
無駄に長い廊下。そうか。
これが、決意を決める道だ。
だったら、どっちに乗るか決めてやろう。
殺すことは、生。
殺さないことは、死。
どっちを選ぼうか。
死んで終わるのは嫌だから…
生を選ぼうか。
廊下を出て、ドアを開けた。
夜なので暗いが、人が二人いた。
何かを言い争っているが、何だろうか。
放っておこうと思って歩こうとしたその時、誰かの声がした。
「足立!危ない!」
「…は?」
「梢、死ねええ!!」
誰かに押されて、梢は立つことができなくなり、そのまま倒れた。
その時ひゅんっと音と同時にドスっと何かが刺さる音がした。
目の前に地面に矢が刺さっているのに気付き、すぐ立ち上がった。
もし、あのまま誰かが自分を押してくれなかったら、今頃。
そう考えると恐ろしくなってきたが、すぐ打ち消した。
自分は強くありたい。そのために何かを怖がっていては駄目だ。
そう考えるようになったのはいつからだろうか。
もうそんなことを考えるのは時間かかりすぎて思い出せなくなってきたけど。
「足立、来い!」
気が付くと、誰かに手を掴まられて、走っていった。
後ろから「覚えてろよ、梢!」と声がする。
ああ、霞か。どおりで聞き覚えがあるなと思った。
明かりがある所に二人は立ち止まった。
園崎葵と、足立梢。
「はあはあ…っ大丈夫だったか?」
「……別に」
「よかった…。もしよかったらさ、俺と一緒に行動しないか?何か心配で…」
「余計なお世話。」
「え?」
「余計なお世話だって言ったのよ。私は一人で行動する。それじゃ。」
「でも危ないよ。女の子一人で…」
葵の言葉に梢は苛つき、キッと睨んだ。
「私一人でもやっていける。邪魔をしないで」
静かに低めにして言い、走った。
邪魔をしないで。
適当なことを言わないで。
もうあいつだけで充分だから。
…優しくしないで。
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