26日の「亀田祭り」で世界王座決定戦が決まった亀田興毅
ボクシングの亀田ジムは3日、WBA世界バンタム級2位・亀田興毅(24)=亀田=が、26日にさいたまスーパーアリーナで行われる「亀田祭り」(デイリー後援)で、WBA同級王座決定戦を行うと発表した。対戦相手は、元WBA世界Sフライ級王者で、世界バンタム級5位のアレクサンデル・ムニョス(31)=ベネズエラ。フライ級から一気に2階級上げての飛び級で、日本史上初の3階級制覇を目指す。セミでは次男・大毅がWBA世界フライ級王座の2度目の防衛戦を行い、日本史上初の兄弟によるダブル世界戦となる。
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「黄金のバンタム級」で、日本史上初の3階級制覇を狙う。興毅の相手に決まったのは、元WBA世界Sフライ級王者のムニョスだ。デビューから22連続KO勝ちで世界王者となり、これまで7度、日本のリングに上がって全勝。強打を誇る「日本人キラー」を迎えて日本人初の偉業達成に挑む。
興毅は、今年3月にWBC世界フライ級王座統一戦でポンサクレック(タイ)に判定で敗れ王座から陥落。7月には階級を一つ上げてSフライ級で再スタートを切った。だが通常の体重が60キロを超え、Sフライ級でも体重維持が困難になり、一気に2階級を上げてバンタム級に転向した。
2階級上げての飛び級での世界挑戦は、長谷川穂積(真正)に続いて2人目となる。だが2階級制覇した長谷川に対して、興毅には史上初の3階級制覇がかかっている。フライ級とバンタム級の体重差は2・7キロで、06年に獲得したライトフライ級からは実に4・6キロのアップとなる。
3階級制覇に加え、兄弟でのダブル世界戦も史上初となる。3兄弟が初めてそろい踏みとなる「亀田祭り」では、メーンに興毅、セミに大毅が出場し、和毅が前座を務める。興毅はこの日、フィリピンでの合宿を打ち上げた。4日に帰国し、3階級制覇へ向けて都内のジムで最後の追い込みにかかる。