伊賀市立上野総合市民病院の女性職員が11月に交通事故で負傷した際、2次救急輪番制の時間帯にもかかわらず同病院を直接訪れて治療を受けていたことが分かった。同病院では輪番時間帯の患者受け入れを、救急車か開業医の紹介状を持つ患者に限定しており、「不適切で問題のある行動だった」としている。
同病院によると、事故は11日22日午後7時ごろ、市内の駐車場で発生。女性は首を負傷したが、119番通報はせず、輪番制の当番だった同病院に直接連絡し、応援の非常勤医から診察の了承を受けたという。病院へは友人に送ってもらい、同8時ごろに治療を受けた。
女性は病院の調査に「知人の消防職員から、直接病院に相談するよう助言された」と説明しているという。同病院の野口英敏事務長は「医師不足の折、市民に対し誠に申し訳ない」としている。【伝田賢史】
〔伊賀版〕
毎日新聞 2010年12月4日 地方版