警察予備校講師、相次ぐ暴言に非難の声(上)
警察官志望者たちを対象に刑法の講義をしている予備校講師が、「哨戒艦『天安』沈没事件やファン・ジャンヨプ暗殺組スパイ団事件などは、李明博(イ・ミョンバク)大統領が捏造(ねつぞう)したものだ」などと、あきれるような主張を展開し、「李大統領を暗殺すべきだ」などとあおり、受講生から非難されている。
ソウル市鍾路、江南などの警察予備校で刑法分野の人気講師として知られるK氏は、インターネット講義の動画で、李大統領を「大阪李」「ネズミ○○」と呼び、「暗殺すべきだ。盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領を殺したのは李大統領で、任期が終われば囚人服を着た姿を必ず見ることができるだろう」と発言している。K氏は地方の大学で刑法の講師として働いていた。
K氏は、特に「国家の存立と権威に対する罪」という講義で、「外患罪(国家の存立を外部から危険にさらす罪)」について説明する際、「外国と示し合わせ、戦争を始めるようにすること。(李)明博がこれに当たる」と述べた。同氏は「(李大統領が)北朝鮮や中国を刺激し、彼らが核爆弾でも落としたらどうなるのか。北朝鮮と中国を刺激するから不安になるのだ。北朝鮮が、ソウルに向かって核爆弾を発射すれば、忠清南道天安まで被害が及び(人が)皆死ぬ」と発言した。この講義は、哨戒艦「天安」沈没事件が発生した後、今年4月から8月にかけて、オンライン・オフラインで行われたものだ。
K氏は、今年3月に発生した哨戒艦「天安」沈没事件と、ファン・ジャンヨプ元朝鮮労働党書記を暗殺しようとして4月に検挙されたスパイについて、「李大統領が捏造したもの」と主張した。そして、「ファン・ジャンヨプを暗殺しようとしたスパイたちが、最初はファン・ジャンヨプのおいだと言っていたが、後になって暗殺団だと自白したという。写真も公開されず、スパイではなかったようだ」との持論を展開した。