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FACE:研修医ら徹底議論 1泊2日の合宿勉強会好評、症例で知識を再確認 /福島

 研修医らを集めた合宿の勉強会「福島アドバンスドコース(FACE(フェイス))」が好評だ。症例を元に、より適切な治療方法を巡って参加者同士で議論し、互いの知識や考え方を深められるのが人気の理由。通常の研修では体験できない。運営している「県臨床研修病院ネットワーク」(県内16病院加盟)は、「これだけ多数の研修医と交流し、議論できる機会はめったにない」と意義を強調している。【種市房子】

 名前は「Fukushima Advanced Course by Experts」の頭文字からつけた。主に医学部5、6年生と研修医が対象。県内の研修レベルを上げようと昨年8月、「県立医大医療人育成・支援センター」が始め、今年度から同ネットが引き継いだ。

 1泊2日で行い、医大教員や診療所医師による講義が中心ではあるが、研修先でおざなりになりがちな「レントゲン写真の見方」や「心電図入門」など、1回の勉強会で2、3の基本テーマを取り上げてきた。初年度は3回開催し、参加者は各回約20人だった。

 人気の討論は1日目の夕食後の「症例検討会」。郡山市で11月28日にあった今年度2回目の勉強会には県内外から42人が参加。感染症の症例や心臓聴診について議論を交わした。順天堂大付属順天堂医院(東京都)の研修医、板倉正典さん(25)は「東京でも座学中心の2時間程度の勉強会は頻繁にあるが、FACEのような議論はない。基本的医療知識を再確認できる」と話した。

 同ネットは毎年度4回程度の開催を予定している。

毎日新聞 2010年12月4日 地方版

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