八戸駅ターミナルの役割終える/全線開業(2010/12/04)
新幹線ターミナルとして最後の日を迎えた八戸駅。はやての下り最終列車からは大勢の乗客が下車した=3日午後11時すぎ、13番ホーム
 東北新幹線が4日に全線開業するのに伴い、2002年12月1日の八戸開業から8年間にわたり、北のターミナル(終着駅)として大勢の旅行者やビジネス客が行き交った八戸駅は、3日でターミナルの役割を終えた。駅で働く人たちは一抹の寂しさを感じながらも、「ターミナルの名に恥じない仕事ができた」と充実した表情。4日からは途中駅として新たなスタートを切るが、駅周辺の住民は「これからも末永く愛される駅であってほしい」との願いを込めていた。
 
 八戸開業時から新幹線車両の清掃を担ってきた東日本アメニテックの従業員中村光子さん(58)は、全線開業で同駅での業務量が縮小するため、この日が最後の仕事となった。
 「お客さまが笑顔で列車の旅を楽しめるよう、心を込めて仕事をしてきた」と中村さん。「思い出いっぱいの8年間だった。いつもきれいで明るい八戸駅であるよう、これからも応援したい」と思いを語った。
 駅構内にある「そば処(どころ) はやて」。新幹線と在来線の乗り換え時でも立ち寄ることができる場所にあり、乗り換え客やビジネスマンたちに愛されてきた。
 4日に38歳の誕生日を迎える、店員の川村弓上さんは「全線開業後の売り上げが少し心配。でも、この8年間でファンになってくれた方々のためにも、懐かしの八戸の味を提供し続ける」と、新たな目標を掲げた。
 ターミナル・八戸とともに歩んできた駅前の商店。駅近くで酒屋を営む木津文孝さん(62)は「8年間で新しいお客さんとのつながりもできただけに寂しいですね。でも、これまでの経験を生かし、今後も八戸に足を運んでもらえるよう頑張りたい」と力を込めた。
 この日の新幹線「はやて」の最終列車は午後11時すぎに到着。数分後、乗り換え客を乗せた下り特急「つがる」が出発すると、ターミナルの歴史に幕を下ろした。
 その後、駅ではJR社員らが案内表示の変更などの作業を徹夜で行った。西野重俊八戸駅長は「八戸駅がこれからも多くの人々に愛されるよう、社員一丸となって努力したい」と決意を新たにしていた。
【写真説明】
新幹線ターミナルとして最後の日を迎えた八戸駅。はやての下り最終列車からは大勢の乗客が下車した=3日午後11時すぎ、13番ホーム
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