| さよなら東北線 八戸―青森間運行終了（2010/12/04） | |
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「特急がきょうで最後だなんて寂しいですね」。今年１月、生まれ故郷の野辺地駅に転勤してきた岩崎毅さん（５４）だが、東北線の経営移管に伴い１年足らずでＪＲ大湊駅へ転勤となる。子どものころから憧れ、慣れ親しんだ東北線の最後の日、複雑な思いで窓口業務に当たった。 駅構内には撮影マニアの「撮り鉄」の姿も。東京都の菅谷政一さん（６８）は「東北線の〝卒業〟を記録に残すため」と、電車がホームに滑り込むたびにカメラのシャッターを切った。満足いく一枚が撮れると「一生の宝物にしたい」と笑顔を見せた。 三沢駅では、夕方に待合室で電車を待つ高校生が談笑する普段通りの光景が。ただ、ホームではＪＲの駅名標の撤去など、経営移管に向けた準備が慌ただしく進んでいた。 同駅に通算２０年ほど勤めた立崎信一さん（５４）は「旧国鉄時代は米軍関係者向けの花見列車も走っていた」と懐かしむ。駅長の福島徳美さん（５４）は「ここで通学する子どもたちを見つめてきた。街は新幹線でお祭り騒ぎだけど、やっぱり寂しいですよね」と漏らした。 【写真説明】 最後の運行となった特急「つがる」が停車したＪＲ三沢駅。構内ではＪＲの駅名標の撤去などが行われた＝３日午後５時３５分ごろ |
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