口蹄疫:韓牛農家でも発生 /安東

 慶尚北道安東市の養豚場で発生した口蹄(こうてい)疫が、周辺の農場の韓牛(韓国伝統の肉牛)に伝染するなど、拡散している。

 先月29日に安東市臥竜面ソヒョン里の養豚場2カ所で発生した口蹄疫は、翌30日には8キロ離れた同市西後面二松川里の韓牛農家の牛5頭に感染していたことが確認された。また、34キロ離れた慶尚北道英陽郡日月面道渓里の韓牛農家でも口蹄疫の疑いが確認されており、防疫当局が調査を行っている。豚の口蹄疫の伝播力は、牛の3000倍と非常に強い。農林水産食品部は口蹄疫の拡散を防ぐため、1日から済州地域を除く全国の家畜市場82カ所を閉鎖することにした。

 口蹄疫は、牛や豚など偶蹄類がかかる家畜の伝染病。口蹄疫にかかると口や蹄に水疱が発生し、発熱などにより死に至る。ただし、感染した豚や牛の肉を食べても、人体に影響はないとのことだ。

 防疫当局は、西後面の韓牛農家の半径500メートル以内の家畜を殺処分することにした。さらに、半径3キロ以内を危険地域、半径3-10キロ以内を警戒地域、半径10-20キロ以内を管理地域に設定し、移動統制など防疫措置を実施する。

 防疫当局は、外国人労働者や飼料車両、獣医師、海外に渡航した農場主などを通じて口蹄疫が広まったものと見て、調査している。調査の結果、口蹄疫が発生した養豚場の主人が11月初め、ベトナムに旅行していたことが分かった。ベトナムをはじめ東南アジアは口蹄疫が頻繁に発生している地域だ。また、同養豚場では東南アジア出身の外国人労働者が3人働いている。韓国は今回の口蹄疫再発で、口蹄疫清浄国の地位を失い、豚肉の輸出が全面的に中断された。

崔炯碩(チェ・ヒョンソク)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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