救急搬送に最大24分の地域差 09年、都道府県統計通報を受けてから救急車で患者を搬送、医療機関に収容するまでにかかった時間は、2009年の都道府県別平均で、東京が51・8分と最も長く、最短の福岡より24・2分も遅いことが3日、総務省消防庁の救急統計で分かった。鳥取、沖縄両県を除く45都道府県で前年より遅くなった。 全国平均は前年より1・1分遅い36・1分。消防庁は「救急出動件数の増加が影響しているのではないか」としている。東京については「人口1万人当たりの出動件数が多いのに加え、交通事情の悪さや搬送先病院の選定に時間がかかっていることなどが要因となった可能性がある」とみている。 通報から現場到着までの時間も、全国平均の7・9分に対して東京が最長の9・3分、最速は福井の6・5分だった。全体の出動約512万2千件のうち、3分未満の到着が約8万9千件あった一方で、20分以上かかったケースも約6万5千件に上った。 【共同通信】
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