海老蔵、ＣＭ全滅…非がなくても降板の可能性、麻央にも影響！？

　歌舞伎俳優・市川海老蔵（３２）が先月２５日早朝、顔などを殴られ、重傷を負った件で、食品メーカーのヤマキ、製薬会社のピップが、海老蔵出演のテレビＣＭ放送を当面、見合わせることを発表した。ＣＭに出演しながらも現在は放送予定がない伊藤園も、ホームページ（ＨＰ）から海老蔵の映像を削除するなど、海老蔵ＣＭは全て消滅する事態となり、事件の影響がまた広がった。

　事件発生から８日。騒動はついに海老蔵が出演するＣＭにも波及した。

　この日、ヤマキは海老蔵が出演する「めんつゆ」のテレビＣＭ放送を当面、見合わせることを発表。同ＣＭは今年１１月１４日まで放送され、１２月はもともと放送予定がなく、来年１月に再度、放送することを検討していたが、白紙に戻すという。同社はＨＰでもＣＭを紹介していたが休止した。

　同社広報部は「一連の報道の社会的影響を鑑（かんが）みた」と説明。契約解除ではなく「あくまで見合わせ」とし、今後の対応について「被害者でもあるので…事実関係が明らかになった上で対応を検討します。推移を見守りたい」と説明した。

　同じく出演するピップの「ピップエレキバンＺ」も見合わせが決定。ピップは１０月中旬まで同ＣＭを放送、来春に放送再開の予定だったが、こちらも事件の推移次第で“お蔵入り”の可能性がある。

　「お～いお茶」でおなじみの伊藤園は「もともと放送予定がない」と自粛を否定したが、ＨＰのＣＭ紹介は海老蔵版のみ削除。「問い合わせが多く、混乱を避けるために削除しました」と同社は説明しており、今回の騒動で相当数の苦情があったとみられる。

　ある広告代理店関係者は「海老蔵さんのＣＭ契約料は１本約４０００万円ほど。ランクは中の上といったところ」とし、「報道が続くほどダメージは大きい。最終的な決着が『海老蔵さんは悪くない』となれば話は別ですが、（暴行された一因が海老蔵にもある、などの）報道通りならかなりの損害になる。海老蔵さん自らが『相手は暴走族』と言ったのもマイナス」と、海老蔵自身の発言が大きな要因になったとした。

　また、別の代理店関係者は、海老蔵に非がなく、被害者であったとしても、ＣＭは降板になると断言。「闇社会とのつながりはスポンサーが最も嫌うこと。大相撲の賭博問題や芸能人の薬物事件などで、最近はさらに厳しくなってますから…。奥さんの（小林）麻央さんにも影響があると思います。積極的に（ＣＭには）使わないでしょう」と話した。

　３社との契約がすべてなくなれば、単純計算でも１億２０００万円の損失となる。海老蔵は自らの体だけでなく、経済的にも“大けが”を負ってしまったようだ。

　◆海老蔵とＣＭ　契約期間が最も長いのは、伊藤園の「お～いお茶」で、海老蔵を襲名する前、新之助時代の００年に契約、今年で１０年に及ぶ。ヤマキ「めんつゆ」は０３年から、「ピップエレキバンＺ」は昨年９月の商品発売から出演している。９４年には三井生命のＣＭで父・市川團十郎と親子共演。今春にはロッテリア「エビバーガー」ＣＭに“エビ”つながりで出演、話題を呼んだ。