未体験の味わいに唸る/来杏の登場間近な新メニューは長い時を経て世に

2010-10-08 07:00:48

 そうか、来杏さまを最後に記事にしてからもう3年も経つんですね。「自分でも意外で驚きました」

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ラーメン来杏(らいあん)
帯広市西19条南5丁目24−19 п@0155-36-5645
定休日:月曜日
営業時間:11:00〜15:00 17:00〜20:00 スープ切れの場合は閉店。遅い時間帯の時はご注意。

参考記事:

 メインはなんといってもこのスープに注目して欲しい画像。


未体験の味わいに唸る/来杏の登場間近な新メニューは長い時を経て世に

 来杏の野上オーナーと知り合って、もう何年になるのでしょうね。お話をお伺いする機会があって、その時は来杏さまの存在を寡聞ながら知らないような状況でした。それで慌てて食べに行って驚いたわけです。「こりゃ、なかなかのものじゃないですか」

 それ以来、もうワザワザ記事にはしませんけれど年に数度は食べに行っているわけです。ワタシの帯広ラーメン四天王のひとつですから。「最近空席が増えてますが(泣)」

 4年くらい前でしたかね。「梅肉」をつかったラーメンメニューを開発した、ということで試食をお願いされたことがございました。確か2種。いわゆる和風ラーメンに梅干しを入れたようなものではなくて、非常にオリジナルなものでした。

 その時点でまだ開発途上でしたけど、完成度は高かったものですから発売を楽しみにしておりましたけれど結局お蔵入りしてしまった経緯がございました。「既存メニューの強化という選択になったんですね」

 その後、どでかラーメンさまで梅肉をつかったラーメンが発売されまして、「ああ、やられたなあ」と思ったのが数年前。「まだ、味わっておりませんし、まだメニューに残っているのだろうか」

 先日、「来杏の野上です」とお電話が来ましてですね。「昔、お世話になった梅をつかったラーメンが出来たんですよ。自分では気に入ってるんですが、何ぶん食べたことのない味で、名前を付けられなくて困っています」とおっしゃる。「ネーミングの参考意見を聞きたいということ」

 「とりあえず試食してみてください」ということでしたんで、行ってきました。もう食べる前に色々考えていくわけですよ。

 来杏さまには通常の3味(正油・みそ・塩)の他にメインメニューというべきむらさき(正味)と波の華(塩味)があります。「新メニューはこれらと並ぶ存在になる」

 となれば、ネーミングもこれらの路線と同じようなイメージで考えるべきでしょう。「の香」「来杏」、「うめ正油」、「味わい」、「むらさき」なんてのを考えていったわけなんですが。「全部やめました

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 トッピングに特徴はありません。確かに肉厚の梅がひとつ入っています。香りは豚骨のそれ。注意深く嗅げば梅の香を知覚することはできますでしょう。

 まず、スープをいただきます。「!。なんだこれ」っていうのがまず来ました。「これはラーメンのスープなのか!?」

 ベースはむらさきと同様の醤油なんだそうです。ところがその片鱗すら最初から感じられる方はいらっしゃらないんじゃないでしょうか。「そういった意味では『むらさき

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 最初は塩から取り組まれたとのことです。でもそれは上手くいかず、みそに路線変更。でもそれはなお駄目。頓挫しかけたそうです。最初から正油の選択はなかったそうなので。

 でも「試しに」、正油ベースで試したみたところそれが当たったと野上オーナーがおっしゃってました。「学者でも調理人でもプロでもそういうことがあるんですな」

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 確かに梅干が入っていますが、存在としてはアクセントに過ぎなかったのですよ。梅香を強調したければ、梅ペーストを活用したほうがより特徴づけられるはず。それをあえてしなかったのは野上オーナーの優しさと自信なんですね。

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 このスープと梅は確かにあいます。ワタシは途中で崩して、スープや麺と一緒の味わいを楽しみました。でも「梅のお嫌いな方もいらっしゃるので」と野上オーナーはあえて、梅干そのままにされたそうです。「酸味よりもやや甘みが勝る梅干です」

 そして、このスープには梅がなくても全然構わないといえなくもないんですよ。ワタシにはむしろ卓上に据え付けられているブラックペッパーが重要だと感じました。「だって、まるで◯◯◯◯◯◯のようなんですもの」

 ただ◯◯◯◯◯◯はバターやチーズを使用しますが、このスープには一切使用していないとのこと。「えっ、じゃあ、なに使ったんですか?」

 そのおかげで、バター使用時の独特の後口はありません。基本的に梅干がなくてもすっきり味わえるスープです。「ま、とりあえず味わっていただきましょうか」

 一度目の試食のあと、ワタシはひとつの名前を思いつきました。二度目の試食のあと、「本命、対抗、大穴」と3種の名前を提案。ワタシが本命とししていたのを気に入っていただけたようでしたがさて、どうなりますかね。

 「撮影は済んでいるんです」ということで来月の旬(しゅん)になんらかの広告が掲載されると思います。「価格は750円」

 「むらさき」や「波の華」というような誰にでも納得してもらえる味ではない、と野上オーナーはおっしゃいました。「最初から美味しい、というものは意外と長続きしない」とも。

 以下コメント欄。
コメント(4件)

10/8(金)23:15
Zep400 @octv.ne.jp
こんばんわ萬造様

ほんとうに楽しみな一杯ですね〜
私、数ヶ月前からの辛抱組です <m(__)m>

今までの 味を打ち破るショッキングなスープ!
食しているうちに…
スープにこぼれだす梅の香りと スープの味変化!

食べ方は人それぞれですが…
ぜひ 梅とスープの織り成すハーモニーの味わいを
楽しみながら食して欲しい 至極の一杯ですね(^^ゞ


10/9(土)09:45
端野 萬造 @infoweb.ne.jp
>Zep400さま
 新メニューについてご連絡をいただいたのが完成したあとですから、辛抱という言葉は幸いワタシにはございませんです。

 梅に対しての捉え方は人によってちがうかなー。なくてもいい、ともいえますし、ないのは寂しい、あるいは特徴がなくなる、と考える向きもあるでしょう。ただ言えるのは、いわゆる和風テイストを醸しだすために入れているわけではない、ということでしょうか。

 完成度という意味では「かつての」、むらさきや波の華にはたどりついていません。今後作製の杯を重ねるごとに高まっていくであろうと期待しています。


2時間前
ラジオキッズ @octv.ne.jp
先輩、おはようございます。
僕ですよ、僕、僕。
件のラーメンですが、「日の丸ラーメン」でどうでしょう?


0分前
端野 萬造 @infoweb.ne.jp
>ラジオキッズさま
 新規登録ユーザーをチェックしておりましたんで、想像はついていましたよ。

 だから記事で「梅干はこの麺のポイントではない」ってカキコしてんだから、「日の丸」はありえんでしょうが(笑)。「『うーメン』しかないと思うけどねえ、ってメッセージくださったエージェントさまもいらっしゃいましたが」

 今回のスープは十勝帯広の新グルメに発展する可能性のある特徴あるスープですよ。これがいわゆる「帯広ラーメン」となったら、楽しい。「詳細は後日」








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