記事入力 : 2010/12/03 16:01:42
【コラム】彼らはなぜ、北に怒りを覚えないのか(下)
進歩・左派陣営には、北朝鮮のとてつもない行為を目の当たりにしても怒りを見せない、もう一つの論理がある。それは、北朝鮮による一連の行為は「分断体制」の産物だから、というものだ。国家分断の状態が解消されない限り、韓国も北朝鮮も「正常な国家」にはなれないため、北朝鮮で権力世襲のような正常でないことが起こるのは当然だ、との主張だ。こうして、あらゆる原因を「分断体制」という虚像に押し付ければ、万人の怒りを買うような事件でも、誰も責任を負わなくてよいことになる。実に珍しく、都合のいい論法だ。
李大統領は、延坪島砲撃に関する談話で、「これまで北朝鮮政権を擁護してきた人々も、これで北朝鮮の真の姿を悟ったはずだ」と述べた。だが、大統領の思いとは裏腹に、進歩・左派陣営が北朝鮮に対する認識を改める可能性は期待できそうにない。ならば今回、北朝鮮の実態を改めて確認した大多数の国民が一致団結し、このような陣営を窮地に追い込むべきだ。
李先敏(イ・ソンミン)文化部長
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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