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最後の南海、ロッテオリオンズ戦士が引退 消えゆく「昭和球団」経験者

産経新聞 12月3日(金)22時38分配信

最後の南海、ロッテオリオンズ戦士が引退 消えゆく「昭和球団」経験者
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涙ながらに会見する巨人・大道典嘉=10月29日(写真:産経新聞)
 このオフ、プロ野球のオールドファンには懐かしい球団を知る選手が、静かにユニホームを脱いだ。元「南海」の肩書を持つ最後の現役選手だった巨人の大道典嘉内野手(41)、ただひとりロッテの「オリオンズ」時代からプレーしてきた堀幸一内野手(41)の2人だ。

【フォト】ロッテでの23年間を穏やかな表情で振り返る堀幸一内野手

 堀は1988年ドラフト3位で入団し、92年に川崎から千葉に本拠地を移転してマリーンズになる前のオリオンズ時代から在籍した最後の選手だった。通算2064試合で1827安打。2005年には3割を打ってチームの優勝に貢献。ベストナインも獲得した。

 今季限りでの戦力外通告を受けたが、現役続行を希望。11月10日に西武ドームで行われた12球団合同トライアウトを受け、5打数2安打と結果を出したが、他球団から声はかからなかった。

 3日、引退会見に臨んだ堀は「優勝と口にできない弱いチームが、2005年に優勝できたのは一生忘れられない」と、ロッテひと筋23年間の思い出を語った。

 1988年ドラフト4位で南海に入団した大道は、通算1356試合で906安打を記録。プロ2年目に球団がダイエーに変わり、本拠地が大阪から福岡に移るなど、波乱の野球人生を歩んだ。現役末期は巨人で代打として「最後の南海戦士」らしい、いぶし銀の活躍。来年は米大リーグ、ヤンキースの組織でコーチの研修を積む予定だ。

 2人の引退で、昭和に創設され、現存しない球団(オリックスと合併した近鉄は除く)の「生き残り」は「阪急ブレーブス」にいた日本ハムの中嶋聡バッテリーコーチ兼捕手(41)、「横浜大洋ホエールズ」にいた横浜の三浦大輔投手(36)、中日の谷繁元信捕手(39)、広島の石井琢郎内野手(40)、大リーグ・ブレーブスの斎藤隆投手(40)と数少ない。

 2004年限りだった「近鉄バファローズ」にしても、楽天を戦力外となった中村紀洋内野手(37)、オリックスを退団した大村直之外野手(34)らの行く先は決まっておらず、人数先細りの傾向にある。

 昭和に入団した選手も中嶋や中日の山本昌投手(45)、楽天の山崎武司内野手(42)らぐらい。1982年入団で、西武を戦力外となった工藤公康投手(47)の現役続行は不透明な状態。まさに昭和は遠くなりにけりである。(プロ野球取材班)


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最終更新:12月4日(土)0時23分

産経新聞

 

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