関西テレビ放送株式会社

去年、大阪府阪南市の駐車場でドラム缶に入れられた男女の遺体が見つかった事件で、警察は、４３歳の男を強盗殺人の疑いで逮捕しました。
強盗殺人の疑いで逮捕されたのは、住居不定・無職の鈴木勝明容疑者（４３）です。
警察の調べによりますと鈴木容疑者は６年前の１２月３日、和泉市の浅井建治さん（当時７４）と妻のきよさん（当時７３）の頭を鈍器で殴るなどして殺害し、腕時計２個と車、時価約２４０万円相当を奪った疑いが持たれています。
夫婦の遺体は去年１１月、阪南市の駐車場に放置された２つのドラム缶の中から見つかりました。
事件前、鈴木容疑者は浅井さんの会社の事務所の建て替え工事に携わっていました。
鈴木容疑者が勤務していた会社の関係者は、「浅井さんとは二言三言あいさつ程度はしているから顔見知りだったと思う」と話していました。
警察の調べに対し鈴木容疑者は「逮捕されたことはわかりましたが、今は話すことはできません」と述べ、容疑を否認しています。
容疑者が逮捕されたことについて浅井さん夫婦の長男は「今日の命日の日に、ようやく亡き両親に報告させて頂く事ができました。今後の経過を見続けて参りたいと思います」とコメントしています。

日本各地で吹き荒れた突風、近畿も荒れた天気となりました。
大阪では建物の屋根が吹き飛ばされたほか、列車のダイヤに乱れが生じるなど大きな影響が出ました。
冬型の気圧配置が強まった影響で、今朝から吹き荒れた強い風。
大阪や兵庫では風速２０メートル以上の非常に強い風が吹き、各地に被害をもたらしました。
大阪市鶴見区では、ビルの屋根が風で吹き飛ばされ、隣のビルの屋上に覆いかぶさりました。
屋根は長さが１５メートル以上あり、動かないように固定した上で、４日に撤去される予定です。
一方、大阪府摂津市では、吹き飛ばされたマンションの屋根が地面に落下しました。
近所の人は「ゴーッという感じで響きがありました。窓からのぞいたら、向かいのマンションから屋根がめくれてきて」と話していました。
屋根は縦８メートル、横１０メートルにわたってはがれ落ち、隣の駐車場などに落下。
あたりに屋根の破片が散乱しましたが、けが人はいませんでした。
近所の人は「怖いですよね。今晩ヒヤヒヤですよね」と話していました。
強い風は交通にも影響を及ぼしました。
東海道新幹線では、午後０時半ごろ、線路内に３枚の看板が落下しているのが見つかりました。
看板は高架のそばの建物から飛んできたものとみられ、東海道新幹線は上下線とも約２０分間運転を見合わせました。
【構内アナウンス】「ただいま空港連絡線は強風のため列車の運転を見合わせております」
南海電鉄は強風のため、関西空港とりんくうタウンの間で３時間あまり運転を見合わせ、約３０００人に影響が出ました。
ＪＲの在来線でも各地で４０本が運休し、１５０本に遅れが出ています。
強い風は今夜まで続く見込みで、突風や高波などに注意が必要です。

近畿日本鉄道が今年で創業百周年を迎えました。
それを記念して、近鉄の人気車両の撮影会が行われ、大勢の鉄道ファンが詰め掛けました。
カメラを手に取り何やら集中している人たち。
レンズの先には・・・、近鉄電車！この撮影会は、近畿日本鉄道の創業百周年を記念して開かれたもので、抽選で選ばれた全国の鉄道ファンら、約５００人が集まりました。
会場には、大阪難波と名古屋を結ぶアーバンライナーｎｅｘｔや、去年４月にデビューした新型の特急電車Ａｃｅなど、人気車両８種類が特別に公開されました。
参加した鉄道ファンは「ハガキ１０枚応募しました。かなり満足です。」「（近鉄は）特急車輌の種類がすごく豊富で見ていて楽しい、それで好き」と話していました。
憧れの電車を前に、夢中でシャッターを切る鉄道ファンたち。
彼らにとって忘れられない一日となったようです。

奈良市の唐招提寺で、柱に複数の引っかき傷があるのが見つかりました。
アライグマによるものとみられます。

傷が見つかったのは、唐招提寺の国宝・鼓楼など３つの建物です。
唐招提寺によりますと、今年９月、建物の柱にアライグマのものとみられる５センチほどの引っかき傷が見つかりました。
傷は他にも、寺の創建者である鑑真和上の坐像を安置している御影堂などで見つかっていて、防犯カメラには、境内を歩くアライグマの親子三匹の姿が写っていたということです。
唐招提寺増田證信録事は「本当に困っているんですけどね。どうしたらいいのか。いい考えがあったら教えていただきたい」と話しています。
唐招提寺では、アライグマが柱をよじ登らないよう、壁面に斜めの板を置くなどしていますが、抜本的な解決策は見付からないということです。

島根県で高病原性鳥インフルエンザが発生したことを受け、近畿の養鶏農家も警戒を強めています。

兵庫県は但馬地方の市や町の担当者を集めて鳥インフルエンザ連絡協議会を開きました。
会議では兵庫県で発生した場合の連絡態勢を確認し、野鳥の死骸を見つけた際の対処法などについて話し合われました。
また、養鶏農家が多い朝来市では消毒用に消石灰を配布しています。
およそ２７万羽のブロイラーを飼育しているという養鶏業者も「近くで出たということで非常に心配している。万全な態勢で対処したい」と話し、入念に消石灰をまいていました。
近畿北部では６年前に鳥インフルエンザが発生していて、今回も警戒を強めています。

３日未明、兵庫県加古川市で大型トラックと乗用車が衝突し、トラックが近くのコンビニエンスストアに突っ込みました。店内の客は無事でしたが運転手一人が重体です。

午前１時前、加古川市別府町の交差点で、乗用車と大型トラックが出会い頭に衝突しました。衝突したはずみで大型トラックは交差点の角にあるコンビニエンスストアに突っ込みました。目撃者は「タイヤの音がして気づいて振り向いたら、トラックがスピードを落とさずそのまま中に突っ込んだ」と話していました。この事故で乗用車を運転していた３０歳くらいの男性が意識不明の重体、トラックを運転していた３０歳くらいの男性も重傷です。店内には当時、店員や客がいましたが、ケガはありませんでした。現場に目立ったブレーキの跡はなく、警察は運転手らの回復を待って事情を聴き、事故の状況を調べることにしています。

サッカーワールドカップ２０２２年大会の開催地に日本が選ばれなかったことを受け、大阪でも落胆の声が聞かれました。

日本開催となった場合、開幕戦や決勝戦が行われる計画だった大阪市では、３日未明、平松市長が決定の瞬間を見守りました。そして、日本が選ばれなかったことを受けて平松市長は天を仰ぎ、「開催地に決まったカタールで、素晴らしい大会になることをお祈り申し上げます」と話しました。大阪府の橋下知事は３日朝、「ワールドカップ自体が来なかったのは、本当に残念。サッカー協会も国も全力を挙げて力を合わせてやらないと、世界との戦いには勝てない」と述べました。また、市民は「決勝戦や開幕戦が見られるのではと期待していた、大阪で」。「残念でしたね。日本、景気良くなって欲しいし。関西は特に、地盤沈下していますからね、今」と話していました。

３日未明から早朝にかけて、奈良県で包丁を持った男がコンビニエンスストアに押し入る事件が３件相次ぎ、警察は同一犯の疑いもあるとみて調べています。

午前６時４０分ごろ、奈良県王寺町のファミリーマートに男が押し入り、店員に包丁を突き付けて「金を出せ」と脅し、現金１万１０００円を奪って逃げました。店員にけがはありませんでした。逃げた男は上下黒の服装で、黒のニット帽をかぶり、青いタオルで覆面をしていたということです。３日未明から早朝にかけては、王寺町内の別のコンビニエンスストアや約１０キロ離れた天理市のコンビニエンスストアでも、包丁を持った男が押し入り、何もとらずに逃げました。警察は男の行方を調べるとともに、ほかの２件との関連を調べています。

ことし８月、和歌山市で女子中学生に酒を飲ませ性的暴行を加えようとしたとされる消防士に対し、和歌山地裁は執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。

集団準婦女暴行未遂の罪で判決を受けたのは、和歌山市消防局の元消防士、堅田健司被告（２３）です。判決によりますと、堅田被告はことし８月中学２年生の少女２人に酒を飲ませたうえ自宅へ連れ込み、同僚の消防士とともに性的暴行を加えようとしたとされます。３日の判決で和歌山地裁の柴山智裁判長は「消防士という人命救助を仕事とする公務員でありながら、性的欲望の赴くまま被害者の人格を軽視して行った自己中心的な犯行」と指摘した上で「被告人は介護ボランティア活動を行うなど更生の意欲が認められる」として懲役３年、執行猶予５年を言い渡しました。

和歌山県警は、警察署内で同僚の財布から現金を盗んだ疑いで２０歳代の巡査長を書類送検する方針を固めました。

窃盗の疑いで事情を聴かれているのは和歌山東署地域課の２０歳代の男性巡査長です。和歌山東署ではおととし以降、署員の財布から１万円札などが抜き取られる被害が相次いでいました。先月下旬に盗難があった際、その時間帯に周辺にいた数人から事情を聴いたところ、この巡査長が犯行を認めたということです。調べに対し、巡査長は「小遣いがほしかった」などと話していて、警察はそのほかの盗難についても裏付け捜査を進め、容疑が固まれば書類送検する方針です。