北朝鮮
【上海支局】北朝鮮が沿岸に海中核施設を極秘開発したとの情報を、中国の専門家が一昨年9月、米政府に伝えていたことが、内部告発サイト「ウィキリークス」が暴露した米外交公電で明らかになった。 北朝鮮は2008年6月、核開発計画の申告書を核問題をめぐる6か国協議の議長国・中国に提出。寧辺(ヨンビョン)にある黒鉛炉の冷却塔を爆破し、非核化に向けて前向きな姿勢を示していた。だが、公開された9月26日付の駐上海米総領事の公電によると、米高官と意見交換した上海の北朝鮮専門家は申告が「不完全」と指摘。「北朝鮮沿岸に極秘の海中核施設があるとの重大情報がある」とした。
ただ、3日付の朝鮮日報(電子版)は、韓国の外交当局者が「本当なら6か国協議参加国が秘密にしているはずがない」と、公電の内容を否定した、と伝えた。(2010年12月3日14時20分  読売新聞)
*読売新聞 国際