東京・西麻布の飲食店でのトラブルで顔などを殴られ、左ほお骨骨折など全治6週間の重傷を負った歌舞伎俳優・市川海老蔵(32)が2日、入院中の都内病院の屋上に妻でタレントの小林麻央(28)とともに現れたところをフジテレビが撮影し、同日のニュース番組でオンエアした。海老蔵が姿を見せたのは、11月25日未明の事件以来初めて。同29日に顔の整復手術を受けており、大きなマスクとニットキャップで顔を隠していたが、日光浴のために、日陰からベンチを1人で移動させるなど、元気な様子も見えた。
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事件発生からちょうど1週間。ついに海老蔵の姿がとらえられた。フジテレビは近隣の高いビルから“スクープ撮”に成功したとみられる。
海老蔵は薄い緑色のトレーナーに灰色のスエット姿。マスクなどで表情はよく見えなかったが、時折、ケガをした顔の左側を左手でなでた。足取りは軽く、至って元気な様子だった。
新妻の麻央もなぜか海老蔵とおそろいのニットキャップとマスクを着用して、屋上に同伴。とぼとぼと海老蔵の後を歩き、常に周囲を気遣っている様子だった。海老蔵が脱いだ上着をサッと受け取るなど“良妻ぶり”も。夫婦と、医師とみられる白衣の男性が3人で話し合う場面もあった。
事件をめぐっては海老蔵が酔いつぶれた元暴走族リーダーの男性(29)に先に手を出したため、警視庁が逮捕状を取り行方を追っている日米ハーフの男(26)が“報復”したとの見方も広がっている。また、トラブルのあった店の店員はリーダーの男性の髪の毛を海老蔵がつかむなどしたと複数のメディアに証言し、海老蔵にも暴行などの“疑惑”が浮上している。
警視庁はトラブルの経緯を詳細に調べるため、海老蔵からあらためて聴取する予定だが、顔の手術の影響で先延ばしになっているという。だが…。映像を見る限り、海老蔵は元気そのものだ。
屋上では、ベンチが日陰にあったのがお気に召さなかった様子で、1人でベンチを軽々と持ち上げ、日なたに移動させて座った。自慢の筋力もおとろえていないようだった。医師と麻央はひと足先に屋上を去ったが、海老蔵はその後もしばらく残ってひなたぼっこを続けた。
この日の都心の最高気温は17度。12月にしては暖かく、Tシャツ1枚で読書にふけっていた。足を投げ出したり、あぐらをかいたりしながら本を読む姿は入院患者というよりも、のんびりと“バカンス”を楽しんでいるようだった。
逮捕状の出た男について、一部で「弁護士に相談しており、近く出頭すると周囲に伝えている」と報道されてはいるが、海老蔵にとっては病院の中だけが安心できる場所なのかもしれない。