仙谷、情報統制だ!「守秘義務の罰則軽い」

2010.11.08

 仙谷由人官房長官は8日の衆院予算委員会で、中国漁船衝突事件の映像流出問題に関連し「国家公務員法の守秘義務違反の罰則は軽く、抑止力が十分ではない。秘密保全に関する法制の在り方について早急に検討したい」と強調、検討委員会を早急に立ち上げる考えを示した。

 仙谷氏は流出映像に関し、石垣海上保安部が編集して那覇地検に提出した映像とほぼ同一と説明。流出経緯に関しては「特定されていない」と述べる一方、「事件捜査のみならず今後の同種事件の捜査と海上警備、取り締まり活動に重大な影響を与える」と強調した。

 情報技術(IT)の進展に政府の情報管理が追いついていないとした上で仙谷氏は「われわれも政権について1年だが、深刻かつ真剣な検討がやや弱かった」と対応が不十分だったことを認めた。

 一方、同委員会はビデオ映像の視聴対象を、同委の全メンバーや質問予定者らに拡大することを決め、各委員らが昼に衆院議員会館で視聴した。

 映像は6分50秒程度に編集されたもので、1日に衆参両院の予算委理事会メンバーらに限定して開示されたのと同じ映像。

 これについて、ビデオを見た自民党の小泉進次郎衆院議員は「国民はもう40分見て、国会議員は6分のみ。笑えない笑い話でまったく意味がない」と痛烈に批判。流出映像を全部見たという進次郎氏は「ユーチューブの方がまだ良かった。これでも全面公開しないなんて、永田町のすべらない話リストに加わりますよ」と、民主党の隠蔽体質をこきおろした。

 

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