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【結婚詐欺・連続不審死】現金引き出し後に火付ける? 出火前、防犯カメラに木嶋容疑者の姿
東京都と千葉、埼玉両県の連続不審死のうち、千葉県野田市の無職、安藤建三さん=当時(80)=が自宅で焼死した事件で、殺人容疑で逮捕された木嶋佳苗容疑者(36)が、火災当日午前に安藤さん宅を訪れた後、近くの銀行の現金自動預払機(ATM)から安藤さんの預金を引き出し、再び戻って練炭に火を付けた疑いがあることが3日、捜査関係者への取材で分かった。
野田署捜査本部は同日、殺人容疑で木嶋佳苗容疑者(36)を千葉地検に送検した。捜査関係者によると、依然として容疑を否認した後は黙秘を続けているという。
捜査関係者によると、木嶋容疑者は安藤さん宅が出火した昼すぎより前の昨年5月15日午前10時10分ごろ、野田市内の銀行ATMで、安藤さんのキャッシュカードを使って現金100万円を自分名義の口座に送金。さらに88万円を引き出した。銀行の防犯カメラの映像にも木嶋容疑者が現金を引き出し、立ち去る姿が映っていたという。
木嶋容疑者は安藤さんの死亡後に参考人として聴取された段階で、現金を引き出したことについては、「貸した金を返してもらった」と話していたという。
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3日午前8時半前、留置先の松戸署を出て千葉地検に身柄を送られた。木嶋容疑者は逮捕時と同じようにパーカーを頭からすっぽり被り、2人の女性警察官とともに、通用口からワンボックスカーに乗り込んだ。
木嶋容疑者は車の後部座席に着いたが、カーテンで隠され、表情などをうかがうことはできなかった。