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【格闘技】

アンソニーが有終フォール勝ち

2010年12月3日 紙面から

引退セレモニーで本紙からの記念パネルを受け取るアンソニー・W・森(左)

写真

◇ドラゴンゲート後楽園大会

 ドラゲーの王子ことアンソニー・W・森(34)が笑顔でリングにさよならを告げた。メーンの引退試合で吉野正人、B×Bハルク、PAC、横須賀享、K−ness.、スペル・シーサーとタッグを組み、CIMA、ドラゴン・キッド、堀口元気、斎藤了、望月成晃、ドン・フジイ、新井健一郎と超豪華14人タッグで対戦。14分37秒、得意技のエレガントマジックで堀口にフォール勝ち。選手全員でマットをたたき、3カウントを数えるハッピーエンドだった。アンソニーは00年5月にメキシコでデビュー。エレガントマジックと呼ばれる丸め込みや関節技を武器に王子様キャラで活躍した。今後は裏方としてドラゲーを支える予定だ。

 「最後はできるだけ多くの仲間と試合をしたかったので感謝、感謝です。見守ってくれたファンのみなさん、ありがとう。そして、さようなら」

 リングは白とピンクの紙テープで埋め尽くされ、選手からは惜別の胴上げ。だれからも愛されたアンソニー。温かい拍手と「王子コール」で見送られ、10年間のレスラー生活にピリオドを打った。 (森合正範)

◆王子ビックリ 特大パネル

 試合後、引退セレモニーが行われ、マスコミ各社から記念品が贈られた。本紙はアンソニーが堀口を攻撃する縦1メートル、横70センチの特大写真パネルを贈呈。あまりの大きさにアンソニーは「ウソでしょ?」とビックリ。観客からはどよめきが起こっていた。

 

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