「物議醸す発言、ご指導を」仙谷氏、経団連会長会談で“自嘲”

　日本経団連の米倉弘昌会長と仙谷由人内閣官房長官が２日、東京・大手町の経団連会館で会談し、経済財政政策などについて意見交換した。

　米倉会長は冒頭、「いま必要なのは国民に改革の必要性を正面から訴え、改革を成し遂げるという政治の強い意志だ」と指摘。「強い経済、財政、社会保障などの実現に向け、経済界も引き続きサポートしていく」と、菅直人政権を支持していく姿勢を表明した。

　これに対し、仙谷長官は「日本には経常黒字や技術、精神の蓄積がある。うまく回していけば日本はまだまだ世界のトップクラスを保てるはずだ」と語った。一方で、「少々の物議を醸す発言もあるがご指導をお願いしたい」と述べ、自らの失言も含め、自嘲気味にあいさつした。

　２０１０年度税制改正や温暖化対策、新成長戦略など懸案の政策課題について議論するため、経団連側の申し入れで会談が実現。政府側から仙谷長官のほか、古川元久内閣官房副長官。望月晴文内閣官房参与が出席。経団連側からは米倉会長のほか森田富治郎副会長ら１０数人の幹部が参加した。

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