バス
8:30 オンフルール/ホテル・アンタレス(Honfleur/Hotel Antares)発
北方約35kmのエトルタを(Etretat)を目指す。
自動車道路(Autoroute) A29 に入る。
ノルマンディー橋 Pont de Normandie
セーヌ(Seine)河の河口をまたぎ、オンフルール(Honfleur)とル・アーヴル(Le
Havre)とを結ぶ斜張橋(cable-stayed bridge)で、
1995年に完成した。
中央径間長は856mで、完成当時、世界一長い斜張橋だったが、1999年に中央径間長890mの多々羅大橋(しまなみ海道)が
完成したので、今は世界第2位となっている。(多々羅大橋とは姉妹橋である。)
上流に迂回する必要がなくなったので、オンフルール〜ル・アーブル間の所要時間は、完成以前の45分から、15分に短縮された。
尚、2026年迄、有料である。バスは12・5ユーロ=約2100円。
2008-7-5 ノルマンディー橋(Normandy Bridge)
左(L):オンフルール/ホテル・アンタレスから(Normandy Bridge―view from Hotel
Antares in Honfleur)
左の主塔はル・アーヴル側、右の主塔はオンフルール側である。
右(R):セーヌ河を渡る。手前の主塔と奥の主塔との間で、バス・ノルマンディー(Basse-Normandie)地域圏から
オート・ノルマンディー(Haute-Normandie)地域圏に入る。
2008-7-5 ル・アーヴル大運河(Grand Canal du Havre)を渡る。
エプルトー料金所(Péage de Epretot)で、自動車道路 A29 を出る。
県道(Route Départementalle) D39、D925、D39を通り、
9:12 エトルタ(Etretat)着(オンフルールから42分)
2008-7-5 エトルタ(Etretat)
左(L):バスが停まった駐車場。ここから海岸まで、約0・7kmである。
右(R):駐車場の辺りは静かな住宅地である。
通りの名はギュイ・ド・モーパッサン街(Rue Guy de Maupassant)
2008-7-5 エトルタ(Etretat)―ギュイ・ド・モーパッサン街(Rue Guy de Maupassant)
この邸宅はモーリス・ルブラン館(Maison Maurice Leblanc)。
怪盗紳士アルセーヌ・ルパン(Arsène Lupin)を生んだ小説家ルブラン(1864〜1941)が
晩年に住んでいた家である。
右は、門の表示で、ルパンらしきマント姿の人物絵と、ルパンの隠れ家、の文字がある。
(註:日本語では、ルパンというが、フランス語の発音では、リュパン、である。)
2008-7-5 エトルタ(Etretat)―フォッシュ広場(Place Foch)
ここがエトルタの中心地で、路線バスは、この広場に発着する。
正面の建物は役場(mairie)である。観光案内所はこの中にある。
2008-7-5 エトルタ(Etretat)―モンジュ街(Rue Monge)
この建物は、旧市場(Halle)である。今は店舗、宿泊の施設がある。
エトルタの断崖 Falaise d'Etretat
海に臨む台地の縁が、英仏海峡の波浪で浸食されて、断崖となった。地質が石灰岩なので、白亜の断崖となっている。
断崖は、長さ約600mの浜を挟んで二つに分かれている。
浜から見て右手(東)の断崖は、「上手の断崖(ファレーズ・ダモン)(Falaise d'Amont)」、左手(西)の断崖は、「下手の断崖
(ファレーズ・ダヴァル)(Falaise d'Aval)」と呼ばれている。
2008-7-5 エトルタ(Etretat)―浜には丸石がある。英仏海峡の波浪で、激しくもまれた事を物語る。
右下は、エトルタから持って帰った石、長さは、およそ6cm。
2008-7-5 エトルタ(Etretat)―上手の断崖(Falaise d'Amont)
左(L):テラスから。台地の上にノートル・ダム・ド・ラ・ガルド礼拝堂
(Chapelle Notre-Dame de la Garde)がある。
右(R):浜から。層状節理が見える。
2008-7-5 エトルタ(Etretat)―下手の断崖(Falaise d'Aval)
左(L):テラスから。先端部は、象が水を飲んでいるように見えるので、「象岩」の名がある。
右(R):浜から。層状節理が見える。
2008-7-5 エトルタ(Etretat)
先端が尖った岩塔は、エトルタの針(Aiguille d'Etretat)の名がある。
モーリス・ルブラン作「奇巌城(原名は、L’Aiguille Creuse=空洞のある針)」では、
アルセーヌ・ルパンの住居に擬されている。
「奇巌城」―フランス王の秘密、という暗号
高校生探偵イジドール・ボートルレ(Isidore Beautrelet)は、上に示す暗号に取り組み、数字の部分を
次のように解読した。
"En aval d'Etretat―La chambre des Demoiselles―Sous le fort de Fréfossé―Aiguille
creuse"
「エトルタの下手―令嬢達の部屋―フレフォッセの堡塁の下―エギュイ・クルーズ(空洞のある針)」
彼は、続く部分は方角と距離を表している事に気づき、「空洞の針」の内部への潜入に成功する。
そこは、アルセーヌ・ルパンの住居だった!
この後、ルーアンへ移動した。