政府は3日に閣議決定した答弁書で、いわゆる官房機密費について、ことし4月以降の8か月間に、あわせて9億円が支出されたことを明らかにしました。
答弁書は、共産党の塩川鉄也衆議院議員が提出した今年度の官房機密費の支出状況をただす質問主意書に答えたものです。それによりますと、官房機密費はことし4月以降では、4月に2回、5月から先月にかけて毎月1回ずつ、いずれも1億円が支出されており、8か月間の総額はあわせて9億円となります。また、答弁書では「今年度において官房機密費の使途を検証する」とした政府の方針について、変更はしていないとしています。官房機密費をめぐっては、平野前官房長官がことし3月の衆議院内閣委員会で、去年9月からことし2月までの半年間に、毎月6000万円ずつ、あわせて3億6000万円を請求していたことを明らかにしています。