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滋賀・米原の排水槽殺人:男に懲役17年--大津地裁判決

 滋賀県米原市の雑排水槽で昨年6月、交際相手で会社員の小川典子さん(当時28歳)を殺害したとして殺人罪に問われた同市坂口、会社員、森田繁成被告(41)に対する判決公判が2日、大津地裁であり、坪井祐子裁判長は懲役17年(求刑・無期懲役)を言い渡した。坪井裁判長は「被告の供述は不自然、不合理で信用できない」として無罪主張を退け、「頭蓋骨(ずがいこつ)を粉砕するまで頭を殴るなど執拗(しつよう)で残忍」と述べた。

 判決によると被告は09年6月10日午後9時~11日午前1時ごろの間、米原市伊吹の雑排水槽付近で鈍器のようなもので小川さんの頭を多数回殴るなどして重傷を負わせ、雑排水槽に落とし汚泥吸引により窒息死させた。

 坪井裁判長は▽被告の車の左後輪ブレーキドラムに暴行時に飛んだ可能性の高い小川さんの血が付着▽殺害現場付近で似た車が目撃された▽車内にも小川さんの血痕があり、被告は付着原因を合理的に説明せず、血痕を認識していたかのような行動をとった--とし「被告が犯人であることをうかがわせる」と指摘した。【加藤明子】

毎日新聞 2010年12月3日 東京朝刊

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