滋賀の女性殺害 懲役17年
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滋賀の女性殺害 懲役17年

12月2日 16時31分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

滋賀県米原市で交際相手の女性を汚泥のタンクに落とし殺害したとして、殺人の罪に問われた会社員の裁判員裁判で、大津地方裁判所は「状況証拠などから被告が犯人でなければ説明がつかない」として無罪の主張を退け、懲役17年を言い渡しました。

この事件は去年6月、滋賀県米原市で派遣社員の小川典子さん(28)が、道路脇の地下に設置された汚泥をためるタンクに落とされ殺害されたもので、小川さんの交際相手で同じ職場に勤務する会社員の森田繁成被告(41)が殺人の罪に問われました。この事件では、凶器など直接被告に結びつく証拠がなく、裁判員裁判で、森田被告は全面的に否認し無罪を主張しました。判決で大津地方裁判所の坪井祐子裁判長は「被告の車に被害者の血痕があったことや現場で似た車が目撃されていたことなどの状況証拠からすると、被告が犯人でなければ説明がつかず、被告の弁解は不自然で信用できない」として無罪の主張を退けました。そのうえで「被害者との交際をめぐって何らかの行き違いが生じ、怒りに任せて殺害した残忍な犯行だが、突発的で計画的な事件とまではいえない」と述べて、無期懲役の求刑に対し、懲役17年を言い渡しました。この裁判では、裁判員の選任から判決まで1か月の日程が組まれ、長期にわたる審理や評議が行われました。