2010年12月2日13時14分
滋賀県米原市の汚水槽内で昨年6月、会社員小川典子さん(当時28)=同県長浜市=の遺体が見つかった事件で、殺人罪に問われた会社員森田繁成被告(41)=米原市坂口=の裁判員裁判の判決が2日午後、大津地裁であった。坪井祐子裁判長は、森田被告に懲役17年(求刑無期懲役)を言い渡した。
森田被告は捜査段階から一貫して殺害を否認。被告と事件を直接結びつける証拠はなく、裁判員は11月4日の初公判以降、土日などを除いて異例の10日間にわたる審理と5日間の評議を重ねた。
森田被告は昨年6月10日夜〜翌11日未明、米原市伊吹の山中の汚水槽付近で、同じ長浜市の特殊ガラスメーカーに勤めていた小川さんを鈍器のようなもので何度も殴って重傷を負わせ、汚水槽に落とし殺害したとして起訴された。