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【静岡】約10年前に分岐配管 浜松・南区の『八扇乃湯』が下水料逃れ2010年12月2日 『故意ではなく業務の効率化』浜松市南区松島町の温泉施設「遠州浜天然温泉 八扇乃湯」を経営する有限会社八扇乃湯(平野新太郎代表取締役)が、下水道使用料を不正に免れていた問題で、同社は計量メーター手前の分岐栓を約10年前に設置していたことが分かった。 同社は本紙の取材に「業務の効率化を図るためで、故意に料金を免れるためではない」と分岐栓を設置した理由を説明。「おかしいなら、市はこれまでの間に指摘してほしかった」と話すが、過去の不正使用分の料金や過料の請求には応じるという。 同社は1997年から井戸水(温泉水)を使用。下水は公共下水道に排出していた。 通常、下水道使用料は上水道料金に応じて算定されるが、八扇乃湯は井戸水を使っているため、市は井戸から浴槽に給水する配管に計量メーターを設置していた。 ところが同社は約10年前にメーターの手前に分岐栓を設け、水の一部をメーターを通さず、ビニールホースで浴槽に直接給水。1日当たり約30%の下水道料金を免れていた。 浜松市では、別のスーパー銭湯が井戸の配管を不正工事し、下水道料金を免れる問題が今年初めに発覚。これを受けて市は2月に八扇乃湯を立ち入り調査したが、この時点では不正は見つからなかった。4月に入って同社から申し出があり、5月に市が確認した。 市は不正発覚後の6月、分岐先にメーターを増設。同社は7月、使用量を正確に把握するため、市の了承を得て新たに下水道配管に排水メーターを設置していた。 市は時効前の5年間をさかのぼって、同社が不正に使用した下水道の使用料約508万円と、条例違反の過料約1015万円を科す処分を下した。 PR情報
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