冤罪被害者「全面可視化実現を」 足利事件の菅家さんら集会東京・霞が関の弁護士会館で講演する菅家利和さん=2日午後 厚労省の文書偽造事件で元局長の無罪が確定したことなどを受け、足利事件で再審無罪が確定した菅家利和さん(64)らが2日、東京・霞が関で「こうして冤罪は作られた」をテーマに講演し、約400人の市民らに「取り調べの全過程を可視化(録音・録画)しないと冤罪はなくならない」と呼び掛けた。 菅家さんは、警察官から髪を強く引っ張られて脅され、恐怖心から虚偽の自白をしたと振り返り「私のようなことは二度とあってはいけない」と訴えた。 茨城県で1967年に起きた布川事件で再審無罪が確実視されている桜井昌司さん(63)も「なぜ当然のことができないのか。不思議で仕方ない」と語気を強めた。 【共同通信】
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