2010年12月3日0時46分
2022年W杯のカタール開催決定を伝えるFIFAのブラッター会長=ロイター |
【チューリヒ(スイス)=村上研志】サッカーのワールドカップ(W杯)2018、22年大会開催地を決める国際サッカー連盟(FIFA)理事会の投票が2日、当地であり、18年大会はロシア、22年大会はカタールで行われることになった。日本は22年大会に立候補し、02年の日韓大会以来2度目の開催を目指したが、落選した。
ロシアとカタールは、いずれも初めてのW杯開催。東欧と中東で開かれるのも初めてとなる。18年大会にはイングランド、ロシアが単独開催、スペインとポルトガル、オランダとベルギーが共催で名乗り。22年大会は日本、韓国、オーストラリア、カタール、米国が単独開催を目指した。
投票にはFIFA理事22人が参加した。過半数の得票を得た候補が出るまで最下位の候補を除外して投票を続ける方式で行われ、日本は2回目の投票で最下位になった。
今度は単独開催を目指した日本は、最新の技術を駆使して試合の立体映像を世界に配信するといった「次世代W杯」を提案し、前回開催から20年しか間がないという批判を打ち消す戦略だった。日本サッカー協会の小倉純二会長がFIFA理事でもあるという強みを生かし、理事への説得を試みたが、支持は広げられなかった。
14年大会はブラジルでの開催が決まっている。