関西テレビ放送株式会社

抗争事件で服役中の組員に違法に慰労金を支払ったとされる山口組ナンバー３の組長が、法改正で金品の支払いを禁じられた後も名義を末端の組員に変えて金を支払っていたことが分かりました。山口組の総本部長入江禎容疑者（６５）は、抗争相手の組長を射殺して服役している組員の家族に対し金品の提供を禁止されていたにも関わらず、慰労金として３９０万円を支給した疑いが持たれています。入江容疑者は、この組員が９９年に逮捕された後月２０万円から３０万円を送っていましたが、法律が改正され慰労金が禁止された後のおととし１０月以降も名義を末端の組員に変えて送金を続けていたことが新たに分かりました。この組員が受け取った金はおよそ２４００万円にのぼっていて、警察は実態解明を進める方針です。

来年３月のＪＲ九州新幹線鹿児島ルート全線開通まであと１００日となりました。新大阪駅には九州のキャラクターたちが集まり、ＰＲしました。熊本県の「くまモン」に。佐賀県の「とっとちゃん」。鹿児島県の「さくらじまん」にちょっと歩きにくそうな福岡県の「飛梅丸」。九州の４つの県のご当地キャラクターが新大阪駅に大集合しました。来年３月１２日の全線開通まであと１００日となった九州新幹線鹿児島ルートのＰＲです。一番速い「みずほ」が新大阪駅と熊本駅までを２時間５９分、鹿児島中央駅までを３時間４５分で結びます。関西や中国地方から、新たな観光客を呼び込む大チャンスとあって新幹線が停まる各県は名産品を配ってアピールに必死です。【熊本県大阪事務所磯田淳次長】「１００年に一度のチャンス大きな交流を膨らませたい」【佐賀県関西・中京営業本部林博幸副本部長】「みずほは（佐賀の新鳥栖駅に）とまらないけれど、さくらはとまると思うので期待している」【親子連れ】「なんのあめ？」「桜島みかん」「九州が近くなって、行ってみたいですね」、「しんかんせん、しゅき」【女性】「（九州新幹線）かっこいいですね、速そうですね、鼻（先頭部分）が長くて。終点、鹿児島まで行ってみたい。」九州新幹線の運行ダイヤは今月中に発表される予定です。

阪神・淡路大震災からの復興を願う、光の彫刻「神戸ルミナリエ」がことしも始まりました。冬の神戸がやさしい光に包まれています。
震災で犠牲になった人たちの鎮魂と、街の復興への願いが込められた「神戸ルミナリエ」はことしで１６回目です。ことしのテーマは、「光の心情」。一つ一つの光が過去と未来を結ぶ神戸の記憶を表していて、街は幻想的な雰囲気に包まれました。
【訪れた人は】「多くの方が亡くなられて、こうして毎年されてる。思い出して、電気が付くと、涙が出てきます。」
会場では、今後もルミナリエを続けていくため、一人１００円の募金を呼びかけています。「神戸ルミナリエ」は、今月１３日（月）まで開かれています。

中国残留日本人姉妹の親族を名乗る中国人およそ５０人が、来日直後に生活保護を申請した問題で、大阪府警は身分を偽って入国した疑いで中国人の女２人から事情を聴きました。
ことし６月に発覚した大量の中国人による不自然な生活保護受給。
「（Ｑ生活保護はもらっている？）日本の政府からは（一人）６万円をもらっている」（生活保護を受給した中国人）
５３人もの中国人が大阪市西区に住む日本人姉妹の親族として入国し、そのほとんどが直後に生活保護を申請していました。そして支給が認められた２６人が合わせて６４４万円あまりを受給していたのです。彼らが在留資格を認められた理由は、“親族”として姉妹を介護するため、ですが…
【生活保護を受給した中国人】「（Ｑ介護は行っている？）質問の意味が分からない。政府が面倒を見ているので、私は顔を見に行くだけ」
こうした事態に大阪市は「生活保護目的の入国とみなさざるを得ない」として支給をストップし、対策を進めてきました。そんな中、この姉妹の「娘と孫」として入国し、生活保護を申請した福建省出身の５１歳の女と２３歳の女について警察がＤＮＡ鑑定をしたところ、親子関係がなく、少なくとも一人は身分を偽っていることがわかりました。このため、警察は不正に在留資格を得た疑いで２人から事情を聴きました。【平松邦夫・大阪市長】「あまりにも不自然な、しかも制度がそれを許してしまってること自体が問題であろうとこの制度全体に対する大きな声を上げ続けてきた一つの成果だと思っている。」警察は生活保護の受給の実態や他の中国人の入国の経緯についても、詳しく調べ、全容解明を目指す方針です。

滋賀県米原市で交際相手の女性をし尿タンクに投げ入れ殺害したとされる男の裁判員裁判で、大津地裁は懲役１７年を言い渡しました。
去年６月米原市の会社員・森田繁成被告（４１）は、当時交際していた小川典子さん（当時２８）の頭を鈍器のようなもので殴り、し尿処理タンクに生きたまま投げ入れ殺害したとされます。裁判で森田被告は一貫して「無罪」を主張しています。凶器が見つからず物証が乏しい中、検察側は状況証拠を積み上げて、「無期懲役」を求刑しました。２日の判決で、大津地裁の坪井祐子裁判長は「捜査段階から公判まで不合理な弁解を重ね、証拠隠滅とみられる行為もあり、反省は認められない。また犯行は残忍」と指摘しました。一方で「計画性は認められず、有期刑で被告に責任と直面させる必要がある」とし、森田被告に懲役１７年を言い渡しました。
被害者の遺族は「懲役１７年は残虐な殺され方した娘の顔を思い出すと納得できません」「反省も謝罪もない被告を絶対に許すことはできません」とコメントしています。
一方、弁護側は判決を不服として控訴する方針です。

滋賀県米原市で交際相手の女性をし尿タンクに投げ入れ、殺害したとされる男の裁判員裁判で、大津地方裁判所はこの男に懲役１７年の判決を言い渡しました。
米原市の会社員・森田繁成被告（４１）は去年６月、当時交際していた小川典子（当時２８歳）さんの頭を鈍器のようなもので殴り、し尿処理タンクに生きたまま投げ入れて、殺害した罪に問われています。
２日の判決で、大津地裁の坪井祐子裁判長は、「車についていた血痕は小川さんの頭部からのものと強く示唆される」と指摘。
その上で「残忍な犯行ではあるが、計画性はなく、有期刑として罪に向き合わせるべき」とし、森田被告に懲役１７年の判決を言い渡しました。
この裁判員裁判では、森田被告は一貫して無罪を主張していたことや残された物証などが少なかったことなどから、１０日間の評議期間が設けられ、判決に注目が集まっていました。

服役している組員に違法に慰労金を支払ったとされる山口組ＮＯ．３の組長らが法律改正直前、８人の組員に計９２００万円を渡していたことが分かりました。
山口組の総本部長・入江禎容疑者（６５）は、抗争相手の組長を射殺して服役中の組員の家族に、金品の提供を禁止する命令を受けていたのに、慰労金として３９０万円を支給した疑いが持たれています。
この禁止命令は、おととし８月の法律改正によって施行されましたが、入江容疑者らはこの法律の施行直前に、服役中の組員８人の家族らに現金を渡していたことが分かりました。
その額は９２００万円に上るということで、警察はさらに実態解明を進める方針です。

５０人近くの中国人が来日直後に生活保護を申請し、受給していた問題で、大阪に住む姉妹の娘と孫として入国した女２人のＤＮＡの型が一致せず、警察は不正入国の疑いで事情を聴いています。
この問題はことし５月から６月を中心に、福建省出身の中国人５３人が相次いで大阪市内に住む中国人姉妹の親族として来日し、直後に４８人が生活保護を申請していたものです。
来日した中国人は入国の際、全員が出生証明書など姉妹と親族であると証明する書類を入国管理局に提出していました。
しかし、大阪府警が姉妹の娘（５１）と孫（２３）として入国した女２人のＤＮＡ鑑定をしたところ、２人の間に親子関係がないことが分かりました。
このため、大阪府警では少なくとも、いずれかの女は姉妹と血縁関係はなく、不正入国した疑いがあるとみて２人から事情を聴いていて、容疑が固まれば逮捕する方針です。

社員の積立金・３億２０００万円を横領したとされる英会話学校「ＮＯＶＡ」の元社長に対し、大阪高等裁判所は一審判決より軽い「懲役２年」の実刑を言い渡しました。
経営破たんしたＮＯＶＡの元社長・猿橋望被告（５９）は３年前、福利厚生のために社員が積み立てていた３億２０００万円を、解約した受講生への払戻金に流用したとして、一審で「懲役３年６か月」の実刑判決を受けました。
弁護側は判決を不服として控訴し、「グループ内の資金の移動にすぎず、横領には当たらない」と無罪を主張していました。
２日の控訴審判決で、大阪高裁の的場純男裁判長は横領罪の成立は認めたうえで、「払い戻しができなければ、信用が失墜して経営が立ち行かなくなる恐れが高く、動機にはかなり酌むべき点がある」として、一審判決を破棄し、「懲役２年」の実刑を言い渡しました。

来年３月のＪＲ九州新幹線全線開通まであと１００日となりました。
新大阪駅には九州のキャラクターたちが集まり、ＰＲしました。
新大阪駅には、佐賀県の「とっとちゃん」、熊本県の「くまモン」や九州の４県のご当地キャラクターが集まりました。
九州新幹線の全線開通は来年３月１２日で、あと１００日となります。
くまモンたちは関西の観光客を呼び込もうと、名産品などを配って九州の魅力をアピールしました。
九州新幹線の一番速い列車「みずほ」は、新大阪駅と鹿児島中央駅までを３時間４５分で結びます。
熊本県大阪事務所の磯田淳次長は、「新幹線で熊本と大阪が２時間台で結ばれるビッグチャンスは１００年に一度。あるかないかのビッグチャンスだと思っていますので、九州全体を大阪でアピールして、大きな交流を膨らませたい」と話していました。
九州新幹線の運行ダイヤは今月中に発表される予定です。

和歌山県の熊野本宮大社では、来年の干支の色紙作りが急ピッチで行われています。
熊野本宮大社の干支の色紙作りは毎年、手書きで行われていて、今年も２ヵ月前から作業が始まっています。
境内では、色紙作りを始めてから２５年という九鬼家隆宮司が、一枚一枚丁寧に筆を走らせて、来年の干支である「ウサギ」を墨や絵の具で描いていきます。
色紙には、「自分の足で一歩一歩、大地を踏みしめて人生を歩んでほしい」との願いから、「歩」の文字も書き込まれています。
作業は今月中旬まで行われ、作られた２０００枚の色紙は初詣の参拝客に渡されるということです。