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「はやぶさ」支えた日本の科学技術 119機関に感謝状

2010年12月2日16時14分

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写真:探査機「はやぶさ」を支えた功労者たち=2日午前8時37分、東京都霞が関、佐藤久恵撮影探査機「はやぶさ」を支えた功労者たち=2日午前8時37分、東京都霞が関、佐藤久恵撮影

 世界で初めて小惑星から物質を持ち帰った探査機「はやぶさ」の部品製造などを手がけた、中小企業を含む119機関に、内閣官房と文部科学省が2日、感謝状を贈った。日本が誇る科学技術の立役者たちは緊張した面持ちで「日本のものづくりの底力を大切にしていきたい」と語った。

 式には104機関から約170人が出席した。宇宙航空研究開発機構や大学、NECなどの大企業にまじって、中小企業の関係者も大勢詰めかけた。

 長崎県の菱計装は燃料供給装置の設計などにかかわった。従業員は約100人。中島昭二・品質保証部長は「帰ってきて燃え尽きた映像に涙が出た。かかわれたことに技術者として感動しています」と話した。

 従業員約20人の愛媛県の高橋工業は、小惑星イトカワの微粒子が入っていた容器の製作を最後に、宇宙関連の仕事から手を引いた。高橋信専務は「宇宙の仕事は採算をとるのが難しいが、夢があって好きだ。経営が安定すれば、またやりたいね」と話した。

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