海外

文字サイズ変更

韓国:日米演習に参加 対北朝鮮連携を強化

黄海での米韓軍事演習で、米空母ジョージ・ワシントンへの着陸態勢に入る米海軍の戦闘機FA18スーパーホーネット=2010年11月30日、AP
黄海での米韓軍事演習で、米空母ジョージ・ワシントンへの着陸態勢に入る米海軍の戦闘機FA18スーパーホーネット=2010年11月30日、AP

 日本の周辺海空域や自衛隊基地などで実施される日米共同統合演習(3~10日)に、韓国軍がオブザーバー参加する方針であることが2日分かった。複数の日米関係者が明らかにした。同演習に韓国軍が参加するのは初めてで、日米韓3カ国の連携をアピールし、韓国・延坪島(ヨンピョンド)を砲撃した北朝鮮をけん制する狙いがあるとみられる。

 韓国軍からは数人程度が参加し、米海軍艦艇に乗り込んで演習を視察する。防衛省幹部は「韓国側には、習熟した日米演習を見学して次の米韓演習に生かす狙いもあるのではないか」と話している。

 11月23日に起きた北朝鮮砲撃事件の対抗策として、米韓は同28日~12月1日、合同軍事演習を朝鮮半島西方の黄海で実施した。原子力空母「ジョージ・ワシントン」(約9万7000トン)をはじめとする米軍はその後、沖縄東方海域などに展開。3日からの日米共同統合演習に参加する。日米で約4万4000人、艦艇約60隻、航空機約400機が参加し、島しょ部を防衛するための海上・航空作戦や北朝鮮の弾道ミサイルを想定した訓練などを行う。

 韓国海軍哨戒艦「天安」沈没事件への対抗措置として、7月に日本海で実施された米韓合同軍事演習には、海上自衛隊の幹部自衛官4人がオブザーバーとして初めて参加している。【樋岡徹也】

毎日新聞 2010年12月2日 15時02分(最終更新 12月2日 16時29分)

検索:

PR情報

海外 最新記事

海外 アーカイブ一覧

 
共同購入型クーポンサイト「毎ポン」

おすすめ情報

注目ブランド