毒吐姫と星の石
聖なる剣をまつる王国、
異形の手足を持つ王子のもとに、
忌まれた姫が迎えられる。
全知の天に運命を委ねる国。占により下町に捨てられ、呪いの言葉を吐いて生きる少女がいた。占者たちは星と神のさだめるがまま、下町で育った姫を城へと呼び戻し、隣国に嫁げと強いる。ただひとつの彼女の武器、声と言葉を奪って。婚礼に向かうのは、魔物のはびこる森の近く、聖なる剣の王国レッドアーク。夜の王の祝福を受けた、異形の手足を持つ王子のもとへ──。
<Character>
エルザ
生後すぐに下町に捨てられた姫君。占者と国を呪って生きてきたが、声を奪われて隣国に嫁ぐことになる。
アン・デューク
レッドアークの聖騎士。国王の友人であり、クローディアスが幼少の頃からの後見人でもある。
クローディアス
レッドアークの王子。生まれながら、呪いによって手足が動かなかったが、夜の王の魔力により……。
オリエッタ
聖剣の巫女であり、アン・デュークの妻。エルザに厳しくも温かく接する。
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