中国の順守姿勢に疑問 国連スーダン制裁報告書【ニューヨーク共同】国連安全保障理事会のスーダン制裁に関する専門家パネルの報告書が、紛争が続く西部ダルフール地方で使われている武器の多くが中国製だと指摘、中国政府の制裁順守の姿勢に疑問を呈していることが30日、分かった。中国は一時、パネルの任期延長決議案に拒否権行使を表明するなど激しく反発、報告書公表に抵抗している。複数の安保理外交筋が明らかにした。 制裁は、ダルフール内への武器などの供与を禁止している。10月初め提出された約80ページのパネル報告書は、ダルフールでの戦闘などで見つかった自動小銃の薬きょう18例のうち、12例で刻印が中国製と一致すると指摘。スーダン政府に武器を輸出している中国政府に対し「パネルが要請した輸出先などの詳細を提供しなかった」「(ダルフールに武器を持ち込んでいないとの)スーダン政府の言葉を信じるのは問題」と強い疑問を示した。 【共同通信】
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